のしろ市民まちづくりフォーラム編
H20年2月13日(水)
2月13日(水)、能代市文化会館中ホールで「のしろ市民まちづくりフォーラム〜日本風景街道を通してわたしたちにできること〜」が開催され、関係者含め約80人の参加者がありました。すみれ会・会長の村上幸美さんの挨拶のあと、能代市市民まちづくり課の高田綾さんの司会で4人のパネラーから活動の紹介や今後の課題などについて発表がありました。
庄司裕さんからは、「街はよみがえる〜七日町の取り組み」と題して、たった2人で始めた、衰退した商店街を歴史的建物の修景・保存しながら再生する取り組みが紹介されました。大畠政夫さんからは「道、人、心はつながる〜峠を越えた歴史街道を歩く〜」と題して、江戸時代の旅日記にある美しい風景や道を利用する人の心を発掘・整備しながら、県境や行政界を越える取り組みが紹介されました。
佐々木貴信さんの「のしろ白神の道の活動と今後の課題」では、「木」にこだわりながら民官学の協働で進めてきた2年間の取り組みが紹介されました。最後に高橋重道さんからは「東北風景街道の現状と今後」と題して、他団体との交流と情報交換、そこから自分達の地域資源を生かした活動につなげていくことの重要性が指摘されました。
休憩後、4人の方々のほか斎藤市長も参加してディスカッションが行われました。まだ活動2年目の佐々木さんや渡辺からは、先進地への質問が続きましたが、活動を長く続けるためには、出すぎた杭は打たれないという気概を持って自分達が楽しみながら続けること(庄司さん)、多くの団体が連携しているので人材は豊富だが、取り組みや風景街道の理解には温度差もあり、各団体をつなぐ工夫も必要(大畠さん)といった示唆に富むお話しがありました。
高橋さんからは、外からの刺激によって足元にあるものに気づく可能性もあること、活動の先に「ビジネス化」を据えることも重要とのアドバイスがありました。斎藤市長からは、能代での風景街道の取り組み・提案を見て、行政として出来るものは「具体的事業」として取り組んで行きたいという心強い発言がありました。
昨年もフォーラム後に感じたことですが、先進地視察をみんなで行なうことはなかなか難しいですが、こうした場を継続して設けながら、知見を共有していければと思います。
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庄司裕さん(七日町通り町まちなみ協議会) |
大畠政夫さん(NPO法人秋田岩手横軸連携交流会) |
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佐々木貴信さん(秋田県立大学木材高度加工研究所) |
高橋重道さん(国土交通省東北地方整備局) |
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斎藤滋宣さん(能代市長) |
4人の具体的なお話はとても示唆に富んだものでした。その後、斎藤市長を交えてディスカッションが行われました(コーディネーター
渡辺)。 |
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ディスカッションではこれからの活動に有用なヒントをたくさん得られました
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この日は多くの資料が配布されたほか、会場内には活動をPRするコーナーを設けました。
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フォーラム後の懇親会では、それぞれのまちづくりへの熱い思いが夜遅くまで語られていました。 |
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