こんなことあったよ!
のしろ白神ネットワークの活動レポート
 



















2007/06/16・17
枝を整えたよ編


2007/06/06
嫁見まつり






2007/02/08
能代まちづくり勉強会








 
 

カヌーづくり編
常盤ときめき隊&木高研
H19年9月・10月


 9月16日に北海道大学の小泉章夫先生を講師に招いての木製カヌー製作講習会が開催され、講習を受けた常盤ときめき隊を中心とするメンバーでのカヌー作りが木高研で始まりました。
 カヌー製作の手順は、(1)ストリップ材の貼り付け、(2)FRPコーティング、(3)各装備品の取り付けの三つの工程に大きく分けられます。ストリップ材とは本材のベースとなる材料で、厚さ6mm、幅20mm、長さは2mから長いもので4mを超えるものを使用しました。材質は秋田スギです。
 始めに船底の部分から作っていきます。合板で作ったモールドと呼ばれる型に沿ってストリップ材を貼り付けていきます。曲線の形に合わせて曲げながら仮止め釘やタッカーで止めて木工用ボンドで接着していきます。木工用ボンド?と疑問に思うかもしれませんが、この後のFRPコーティングにより木材は樹脂に覆われてしまうので、水が入ってばらばらになる心配はありません。船底の張り込みが完了したら、フットボールラインという滑らかな曲線で切り出した後、サイドの立ち上がり部分の貼り付けに入ります。このあたりから作業ペースが一気に上がります。上まで張り込んだ後、船首尾や船体を滑らかに切り出して形を仕上げます。
これがカヌーのモールド(型)です。この形に沿わせてストリップ材を貼り付けていきます。
船底部分から貼り合わせていきます。
フットボールラインに切り出してから、サイド部分を張り付けていきます。
材の突き合わせ部分の納めに悪戦苦闘です。
天地を返してからは張り付けがどんどん進みました。船首がしっかり接着されているのか不安です。
 仮止めのタッカーなどを除去して、モールドをはずしたら、サンディングに入ります。木粉とボンドで作ったパテで目地を埋めながら滑らかに仕上げたら、続いてFRPコーティングです。参加者のほとんどが始めての経験でした。本体にガラスクロス、船底は補強のためガラスマットを合わせてかぶせた後、樹脂を塗りこみます。30分もすると樹脂が硬化を始めてしまうため、迅速な作業が求められます。外側内側ともに樹脂の仕上げ塗り、凹凸の除去を行うと、きれいに光沢が出て船体部分が仕上がりました。
 船体が完成したら、ガンネルやスウォート、シートなどの装備品の取り付けです。強度が求められるガンネルやスウォートにはタヤカエデを、シートの座面には秋田スギを使いました。これらの取り付けが終わると完成です。仕事が終わってから木高研に集まっての作業は皆さん大変だったと思います。要した延べ日数は16日でした。
 日を改めて行った、毘沙門憩いの森での進水式では、浸水することなく、しっかりと湖面に浮かびました。進水成功を機に、ときめき隊の皆さんは、自分たちでもう1艇作ろうとますますやる気になっています。また、今回のカヌー作りでは、大館市でカヌーを作っている方との新たな交流も生まれ、カヌー作りの輪も広がりました。
 この先、カヌー作りがもっと盛り上がって、都市の人たちを呼び込んでのカヌー作り教室を行うなど、地域の活性化につながっていくといいですね。

文:金高 悟
船首や船体を滑らかに切り出すと、一気にカヌーらしくなってきました。
ガラスクロスをかぶせた後、しわや気泡が残らないように丁寧に、かつ固まらないように素早く塗布していきます。
船体には木高研と、常盤ときめき隊のマークをつけました。
総重量39kgと少し重くなりましたが無事に完成!
船体部分の仕上げです。皆さん熱心に取り組んでいます。
無事に浮かべることができました。みんなの喜びもひとしおです。
艤装品を取り付けると強度が格段に向上します。