ダブル・イレブン上町自治会自主防災訓練編
H19年11月11日(日)
午前8時30分、市民まちづくり課、高田さんの「防災訓練実施」の美声で、この日の行事はスタートしました。昨年の反省をふまえて、広報車は「ナマ」放送で、ゆっくりと町内を巡回。午前9時を期して、自主防災体制の核となる、全世帯参加による「災害時の安否確認」の訓練が行われ、各ブロックごとに各家々の安否が確認され、約15分で、サンピノ内におかれた本部に、結果が報告されました。近隣の世帯でブロックをつくり、災害時に安否を確認するという体制が、自主防災訓練3年目でほぼ定着。地味だけれども、私たちの大きな財産。どう活かすかが今後の課題。
午前9時30分から、近隣の自治会からも会長さんや住民の方々、さらに北ブロック民生委員の皆さんにも参加していただいて、サンピノの一室を満席にして、午前の部が始まりました。開会挨拶と本日の会の趣旨説明の中で、能登自治会長は「9月の水害への対応を教訓にして、災害時の近隣地域、住民間の、助け合いのネットワークを、どうつくるかを考えていきたいと提言。
参加者全員で、ハイゼックスシートを使った避難食づくりを行った後、10時過ぎから、「これからの水害をのりきるために」をテーマに、パネルディスカッションが行われました。コーディネーターの渡辺千明(木高研)さんの司会のもとで4人のパネラー、能代河川国道事務所の小関修さん、能代市防災危機管理室の平川順二さん、二ツ井地域局の藤田定さんから9月17日・18日の豪雨と水害の際の、それぞれの立場・担当としての対応についての報告。中川原地区連合自治会長の越中武美さんからは、避難指示を受けて避難をした体験についての報告。
パネラーの方々それぞれの、具体的なお話に聞き入ったのですが報告が終わったところで、すでに正午になっていて、たくさんの訊ねたいこともありながら、次の機会にということで会は閉じられました。
災害時、行政の支援に頼るだけでなく、私たち住民が主体的に行動することが求められていること、また、住民同士が連携して行動することが大切であることを、強く実感。
水害の時の緊迫感のある話の余韻を感じながら、パネルディスカッションの前に仕込んでいた避難食の炊き込みご飯を、冷たい風の入るベランダで、まるで被災時のようにコートなどを着て、お茶とガッコとともに試食をして、午前の部を終えました。ハイゼックスシートを使った避難食は、なによりも温かで市が備蓄している乾パンなどより、ずっと食べやすいと好評。
昼食後には、昨年の防災訓練の日に、私たちが防犯、交通安全、防犯、バリアフリーなどの視点から、町内を歩いて作成した「安全・安心マップ」を振り返る(味わう、吟味する)会をもったのですが、午後の部の参加は、本自治会員よりも他の自治会(中川原、御指南町、日吉町)の方々のほうが多く、感激するやら、恐縮するやら。上町「安全・安心マップ」を作った経緯や、歩いてみて地図に書き込んでわかったことなど、上町自治会員の経験を交流するかたちで話し合いは進み、他自治会の方から、「自分の住む地域(町内)を防災の観点から見直すためにも、マップづくりは有効かもしれない」という評価をいただいたことは大きな収穫。
午後2時30分、「本日の行事は、本自治会員のみならず各行政機関、諸団体など、各方面の協力のもとに実施できたこと、とりわけ、近隣の自治会員や民生委員の方々に多く参加をいただき、今後力を合わせて「共助のネットワーク」をつくりあげていく見通しが生まれたことがうれしい」という能登上町自治会長の感謝の言葉で、全日程を終了しました。
みなさん、ゴクロウサマ デシタ。
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小雨が降る中、馴れたようすで皆さん続々と避難されてきました。
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すみれ会が先生役となり、まずはハイゼックスシートを使って、みんなでお昼の用意をしました。
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パネラーのお話は、どれも今後の上町の対策を考える上で大変参考になるものでした。
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時々メモをとりながら、みなさん熱心にパネラーのお話を聞いておられました。
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色とりどりのご飯が美味しくできあがりました。災害時だから我慢するのではなく、被災時にもこんな風にみんなで協力してご飯を食べたいですね。
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上町だけでなく、近隣の自治会の方々ともマップをもとに話し合うことで、情報交換や新たな交流が生まれました。地域で連携した防災まちづくり活動につながっていくと良いですね。
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