河川の計画・工事・管理

平成27年度関東・東北豪雨への対応

平成27年9月関東・東北豪雨による被害概要

平成27年9月太平洋側を中心に広い範囲で、線状降水帯が停滞し、局地的に猛烈な雨となり、吉田川では、5箇所で越水、吉田川上流部では溢水が発生するなど、甚大な被害となりました。

平成27年9月関東・東北豪雨による被害概要

【吉田川の浸水範囲】

平成27年9月関東・東北豪雨による被害概要

【(参考)関東・東北豪雨による吉田川上流の浸水状況】

平成27年9月関東・東北豪雨による被害概要

(参考)関東・東北豪雨による吉田川上流の浸水状況

具体的な整備内容及び効果

河川整備計画に基づき、吉田川三川合流部上流区間において、河道掘削、築堤及び遊水地群を整備します。

具体的な整備内容

【遊水地による洪水調節のイメージ】

具体的な整備内容

○越流堤(えつりゅうてい)とは?
洪水調節の目的で、堤防の一部を低くした堤防です。越流堤の高さを超える洪水では、越流堤から洪水の一部分を調節池などに流し込む構造になっています。ですから、越流堤は流れの作用で壊れないよう表面をコンクリートなどで覆い、頑丈な構造となっています。


○地役権(ちえきけん)とは?
地役権は、民法の第280条以降に規定されており、土地所有者間の利用調整を目的とするもの。 具体的には、地役権者は、自己の土地利用の便益のため、目的に従い、他人の土地を利用することができる権利。 今回は、便益を受ける土地は越流堤に係る土地(要役地)となり、土地利用の制約を受ける土地は遊水地内の農地等(承役地)となります。
今回の地役権設定の目的
①越流堤の設置に起因する浸水及び冠水の認容
②遊水地の機能の保全の妨げとなる工作物の設置その他の行為の禁止

【国・県による整備効果】

国が「遊水地群の建設、河道整備」、宮城県が「河道整備」を実施した場合、平成27年9月関東・東北豪雨と同規模の洪水に対して、越水による床上・床下浸水被害が解消されます。

>整備効果

国・県・市町村の連携

平成27年度災害対策等緊急事業推進費により、吉田川三川合流部下流区間において、越水による家屋浸水被害などの再度災害防止を目的に、先行して河道掘削を実施しました。
更なるハード対策として、吉田川三川合流部上流区間では、国が「遊水地群の建設と国管理区間の河道掘削・築堤」、県が「県管理区間の河道掘削・築堤」を実施することとして、河川整備計画を変更しました(国:平成28年11月、県:平成28年12月)。
減災対策としては、「鳴瀬川等大規模氾濫時の減災対策協議会」にて取組方針を取りまとめ、国・県・市町村が連携してソフト対策(防災教育・防災啓発イベント等)を実施しています。

国・県・市町村の連携

国・県・市町村の連携
地元説明会の開催状況
吉田川床上浸水対策等工事だより
吉田川床上浸水対策特別緊急事業完成式(令和6年1月13日)
日時 令和6年1月13日(土)11:00~12:30
場所 大衡中学校講堂
資料
動画
御礼 地元住民の皆様、関係機関並びに施工業者の皆様
御理解・御協力頂きありがとうございました。