鳴瀬川中流部の現況堤防は、計画断面に対して、高さ・幅が不足する暫定的な堤防となっています。また、河道断面(洪水が流れる断面積)も不足しています。このため、鳴瀬川中流部の河道掘削を集中的・効率的に行い、流下能力向上を図るほか、弱小堤の強化なども合わせて実施します。
河道掘削 |
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7.6k~30.7k |
堤防強化(堤防拡築) |
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沿川の保全すべき資産が大きく水害の危険性が高い地区において、完成目標年次を設定して、予算の重点投資による短期集中型事業を実施し、治水事業効果の早期発現を図ることとした区間です。
現在の鳴瀬川中流部は、概ね10年に1回発生する洪水に対応できる程度の安全度であり、他地域に比べて低くなっていることから、河川整備計画の目標である昭和22年9月のカスリン台風による洪水相当を安全に流下させるための川づくりを進めます。 そのため、河道掘削および掘削土を活用した築堤(堤防嵩上げ・断面拡幅)を実施し、洪水流下能力の早期向上を図ります。
鳴瀬川中流区間において河道掘削および堤防強化を実施することにより、鳴瀬川の洪水位を低下させることができます。このことによって、新江合川を通じて江合川の洪水をより多く分流することが可能となり、江合川の治水安全度の向上も図られます。
鳴瀬川の河道掘削を行い断面を広げます。この掘削した土砂は、堤防の盛土に使用します。 この土砂の再利用によって、コストを縮減できます。