山形県内の最上川、赤川の2河川及び、最上川上流の寒河江ダムと白川ダム、赤川上流の月山ダムにおいて鳥類調査を実施しました。 最上川及び赤川は、平成15年度に鳥類を調査した全国河川のうち、確認種数で上位に位置し、全国的に見ても多様な生息環境を持つ重要河川といえます。 最上川 130種(4位/31河川) 赤 川 119種(6位/31河川) 寒河江ダム、白川ダム、月山ダムでは、確認種数を見ると、全国的に中間的な鳥類相の環境が形成されているといえます。 白川ダム 84種( 9位/29ダム) 寒河江ダム 80種(13位/29ダム) 月山ダム 56種(21位/29ダム)
最上川では、下流部の草地で初めてコジュリン(絶滅危惧U類)の生息が確認されております。また、赤川沿川のヨシ群落は、ヨシキリ類の良好な繁殖環境として維持されていることが確認されております。 寒河江ダム及び白川ダム周辺では、既往調査同様にミサゴ(準絶滅危惧)の営巣地が確認されています。特に白川ダムでは、鳥類の繁殖確認数が最も多い結果となった他、今回初調査となった月山ダムではハチクマ(準絶滅危惧)が確認されるなど、周辺に生息する鳥類の良好な生息環境となっております。 河川・ダム湖共通で見ても、鳥類相に大きな変化は見られず、山形県の鳥類の生息状況が安定した環境であることがわかります。
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