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トップ > 記者発表更新履歴 > 東北の水辺に棲む動植物ってどんなの!?〜平成15年度「河川水辺の国勢調査」結果を公表〜
 
 
 
☆.岩手県における調査結果概要

○岩手県の鳥類相には大きな変化はなく良好な河川環境が保たれている。
○ダム湖周辺の植物環境は、貴重な種が多く分布していることが判明。

【岩手県内調査結果概要】

 岩手県内の北上川上流で鳥類調査を、四十四田ダム・御所ダム・田瀬ダム・湯田ダム・石淵ダムで植物調査を実施しました。
 北上川(宮城県含む)は、平成15年度に鳥類を調査した全国河川のうち、確認種数で2位であり、全国的に見ても多様な生息環境を持つ重要河川といえます。

北上川 140種(2位/31河川)


 四十四田ダム・御所ダム・田瀬ダム・の確認種数を見ると全国的に見ても上位に位置し、多様な生育環境にあるようです。

四十四田ダム 790種(8位/20ダム)
御所ダム 905種(2位/20ダム)
田瀬ダム 834種(5位/20ダム)
湯田ダム 660種(14位/20ダム)
石淵ダム 621種(16位/20ダム)


岩手県河川・ダム概略位置図
【既往調査との比較】


 北上川では、魚類を餌とするミサゴ(準絶滅危惧)が岩手県の北上川流域ほぼ全域において確認され生息域を拡大している傾向がわかりました。動植物の関係(食物連鎖)で上位に位置するミサゴの生息域が拡大していることから、生息するための豊かな自然環境が保全されているため、北上川上流域の鳥類の生息状況が安定した環境であることがわかります。
 岩手県におけるダムの植生環境は、これまでのダム湖及びその周辺域の生物相の把握に加え、そこに分布する動植物と生育・生息環境との関係を把握するため、調査地点等の設定方法を変更し、調査範囲を拡大したことにより、ダムにおいて、良好な自然の指標である貴重な植物が多く分布していることが伺えます。特に、日本で絶滅の恐れがある特定種の確認種数は、全国で多い順から、田瀬ダム、御所ダム、四十四田ダムとなっており、上位を占めています。


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