秋田県内の米代川と玉川ダムで両生類・爬虫類・哺乳類調査を、雄物川上流で陸上昆虫類等の調査を実施しました。 米代川は、平成15年度に両生類・爬虫類・哺乳類を調査した全国河川のうち、確認種数で上位に位置し、全国的に見ても多様な生息環境を持つ重要河川といえます。 両生類 12種(1位/31河川) 爬虫類 4種(26位/31河川) 哺乳類 16種(4位/31河川) 雄物川上流は、平成15年度に陸上昆虫類等を調査した全国河川のうち、雄物川下流を除いた現状でも確認種数で上位に位置し、全国的に見ても多様 な生息環境を持つ重要河川といえます。 陸上昆虫類等 2,059種(2位/27河川) 玉川ダムの確認種数を見ると全国的に上位に位置し、全国的に見ても多様な生息環境を持つ状況といえます。 両生類 11種(3位/22ダム) 爬虫類 8種(12位/22ダム) 哺乳類 20種(5位/22ダム)
米代川では、ツキノワグマが初めて確認されるなど、近年里地での目撃例が増えていることを裏付ける結果が見られます。 雄物川上流では、礫州・落葉樹林を伴う山地の裾野など、調査地区の良好な環境に起因して確認種が増えるなど、多様な生息環境が健全に維持されていることが確認された反面、全国的に生息範囲を拡大させているブタクサハムシが新たに発見されるなど、河川環境について今後の注意が必要です。 玉川ダムではヤマネ(準絶滅危惧)やカモシカ(国指定特別天然記念物)が確認されるなど、良好な水辺環境が保全されていることが伺える反面、ハクビシンが確認されるなど、外来種の侵入がみられます。
全15ページ | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |