ふくしま夢大地 国土交通省 東北地方整備局 福島河川国道事務所 記者発表更新履歴

トップ > 記者発表更新履歴 > 東北の水辺に棲む動植物ってどんなの!?〜平成15年度「河川水辺の国勢調査」結果を公表〜
 
 
 
5.河川調査におけるトピックス

(1)東北地方は動植物の食物連鎖が良好!
(2)両生類は米代川、哺乳類は阿武隈川が全国トップ!
(3)外来種の生息範囲が、また拡大!

(1)東北地方は動植物の食物連鎖が良好!
   (鳥類調査河川:北上川、高瀬川、岩木川、最上川、赤川 計5河川)


 良好な動植物の関係(食物連鎖)の指標となる、動植物の上位に位置する猛禽類が、5河川全てで確認されました。その例として猛禽類のオジロワシ(絶滅危惧TB類)、ハヤブサ・オオタカ(絶滅危惧U類)、ミサゴ・ハイタカ(準絶滅危惧)が東北の調査河川全てで確認されております。
 また、ヨシ原等を好んで生息するオオヨシキリ、コヨシキリも東北調査河川全てで確認されていることから、日本の音風景100選に選ばれている北上川のヨシ原をはじめ、東北では良好な植生環境にあることの証明でもあると考えられます。
 なお、高瀬川・岩木川で幻の鳥と呼ばれたオオセッカ(絶滅危惧TB類)が確認されておりますが、日本に生息するオオセッカのうち2〜3割が高瀬川と岩木川周辺に生息していると言われています。

枝に止まるオジロワシの写真
枝に止まるオジロワシ
オジロワシは、環境省レッドデータブック(2002)により絶滅危惧TB類に指定されているだけではなく、国の天然記念物(文化財保護法)および国内希少野生動物種(種の保存法)に指定されています。
(2)両生類は米代川、哺乳類は阿武隈川がトップ!
   (両生類・爬虫類・哺乳類調査河川:阿武隈川、米代川 計2河川)


 全国調査31河川のうち両生類の確認種数では米代川、哺乳類の確認種数では阿武隈川がそれぞれ1位となりました。
 米代川では、全国的に人為的な要因で生息範囲を広げているミシシッピアカミミガメ(通称:ミドリガメ)やウシガエルが、未だ発見されていないなど、良好な河川環境を保っていることがわかります。

(3)外来種の生息範囲が、また拡大!
   (魚類調査河川:馬淵川、陸上昆虫類等調査河川:名取川、雄物川)


 馬淵川では魚類のオオクチバス(通称:ブラックバス)、名取川・雄物川では陸上昆虫類のブタクサハムシが初めて確認され、時間が経つにつれ外来種の侵入が拡大していることがわかります。
 平成2年度からの調査結果により、国が管理する東北12河川のうち11河川でオオクチバスが確認されたことになります。


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