「さ」から始まる用語

さいかもりど

載荷盛土

軟弱層の地盤強度を増加させるために、あらかじめ築造物と同程度あるいはそれ以上の荷重を載荷して地盤を沈下させ築造物の施工後に沈下量を減少させる。

さいくるたいむ

サイクルタイム

建設機械の作業は同じ動きを繰り返し行うが、この作業一回の始めから終わりまでに要する時間をいう。

さいせきぐい

砕石杭

軟弱地盤中に直径の大きい砕石柱(杭)を造成し地盤の安定化を図る。。

さやかん

サヤ管

埋設管を防護するための管で、サヤ管の中に埋設管を入れる。

さんけいかんれんぞくこうはこけた

3径間連続鋼箱桁

3つのスパンを連続した型式の鋼箱桁。

さんけつ

酸欠

私たちが生活している空気中の酸素は約21%の濃度だが、その濃度が18%未満の状態になることをいう。トンネル等、地中における作業では、充分注意しなくてはならない。

さんどどれーんこうほう

サンドドレーン工法

軟弱地盤中に一定の間隔で鉛直方向に砂杭を打設し、荷重を加えて土層内の水を砂杭を通して地表に排出、圧密を短期間に促進させて必要な地盤強度を得る工法。

さんどまっとこう

サンドマット工

軟弱地盤対策工法の一つ。圧密促進のため、排水層に最初にまく良質砂層で、厚さ0.5~1m程度。

さんぷくこう

山腹工

山腹の荒廃地域において、のり切工などによってのり面を安定させたあと、植生を導入し、林地を回復して土砂生産を抑制する工法。代表的なものに、谷止工、のり切工、土留工、水路工、暗きょ工、柵工、積苗工、筋工、伏工、実藩工などがある。

さんぷくりょくかこう

山腹緑化工

崩壊斜面を、のり切り・階段工・筋工・伏工などの工法によって崩壊防止を行うとともに苗木植栽、実藩工により、山腹の緑化を計る。

さんぷりんぐ

サンプリング

調べようとする集団からその一部である試料を抽出することをいう。

「し」から始まる用語

しあがりこう

仕上がり厚

路盤、基層、表層における転圧後の1層の仕上げ厚をいう。1層の厚さは各材料によって異なるが、骨材の最大粒径の2~3倍とし、密度が十分確保できる厚さとすること。

しーでぃーえむ

CDM

Cement-Deep-Mixing セメント系深層混合処理工法

しーるどこうほう

シールド工法

軟弱地盤でのトンネル築造技術として考案されたもの。外かくが鋼鉄製円筒型の掘削機で土圧や水圧に耐える強さを持っている。このシールドで地下を掘り進み、同時に内壁となるセグメント(覆工のためのリング)を組み立てながらトンネルを完成させる工法。

 

しかん

支間

橋梁の支承(支点)から支承(支点)までの距離のこと。

しきならし

敷均し

土木作業の種別のひとつで、搬入された土砂を平らに均すことをいう。

しじぐい

支持杭

層の下に弱い層がない良質な支持層に根入れされた杭をいう。

しじじばん

支持地盤

上部構造・下部構造を支持できる基礎地盤。通常、支持層という。

しじそう

支持層

構造物の荷重を安全に支持できる良好な地盤。直接基礎では、基礎底面化の地盤であり、杭基礎では、基礎杭の先端における地盤をいう。

ししょう

支承

橋梁の上部構造を支持してその荷重を下部構造に伝達する機能を有する構造をいう。支障には可動支承と固定支承があり、沓ともいう。

ししょうざい

支承材

橋台や橋脚上で主桁・主構を支持する構造。固定支承、可動支承に区別される。

じそうくれーんこうほう

自走クレーン工法

走行機能を持ったクレーンで作業を行う工法。

しどうきりまわし

市道切り回し

工事施工のため一時市道を他の位置に切り回す。

じばんかいりょうこう

地盤改良工

軟弱地盤などの沈下の抑制、支持力の増強、振動などに対して安定性の確保のために積極的に良質な地盤に改良すること。

じばんかいりょうこう しーでぃーえむ えるおーでぃーあいしーこうほう(ろでぃっくこうほう)

地盤改良工CDM-LODIC工法

撹拌翼の上部にスクリューを取付け、貫入しながらあらかじめ地盤中の土を地表面に排出することによって、変位の発生を抑制し、周辺地盤や構造物への影響を軽減する工法。引抜時にスラリー状の硬化材を吐出させながら撹拌翼を回転・引き抜くことにより地盤に柱状の改良体を造成する。

じばんかいりょうちしつちょうさ

地盤改良地質調査

地盤改良方法を決定するための地質調査。基礎形状の選定、土工事の施工方法の決定等に必要な資料を収集するために行う。敷地内の地盤の構成、支持層の深さ、支持力、地下柱状、地下水位および基礎の施工に影響する範囲内の地盤の正確を把握する。

じばんへんいよくせいがた

地盤変位抑制型

螺旋形状の特殊な撹拌翼で原位置土の一部を排土することにより、土中内への固化材スラリー混入によ体積増加を少なくし、変位を抑制すること。

じふく

地覆

橋梁幅員最端部に、自動車の視線誘導のため、または自動車が歩道部分や橋面外へ逸脱するのを防ぐために設置される突起状の構造物。

しほこう

支保工

コンクリートの施工に際し、所定の形状寸法ができるように型枠を支持、固定するための支柱など、また、トンネルの掘削に伴って発生する地山の圧力に対抗して、掘削から覆工完了までの間、地山の安定を保持し、所要の掘削断面を維持する構造物をいう。

じゅうじぶろっく

十字ブロック

河川護岸の根固めなどに用いられる平面が十字型のコンクリートブロック。四方に連結され、屈撓性(かがみたわむ性質)にすぐれ、経済的である。

しゅうすいます

集水桝

路面排水施設の一つで、街きょによって集められた水を他の排水施設(縦断管きょ、横断管きょ等)に接続させるためのます。

しゅうすいせい

集水井

地すべり地域の深層部に地下水が集中している付近に縦井戸を設置し、横ボーリング工によって地下水を排水させる井戸のこと。

じゅうだんこうばい

縦断勾配

道路や鉄道などの延長方向に沿った勾配をいい、道路では%(パーセント)、鉄道では‰(パーミル)が使われる。

しゅげた

主桁

上部構造の主体となる役目をなし、自重や活荷重などのすべての荷重を支え、これを橋台や橋脚などの下部構造に伝達する構造となっている。

しゅしさんぷ

種子散布

植生による法面保護工の一つで、種子や肥料などを混合し、機械(ポンプまたはガン)で法面に吹き付ける工法。

しゅしふきつけこう

種子吹付工

緑化を計る植生工の一種で、種子、肥料、土、水等を混合したものを圧縮空気により斜面に吹付ける工事。

じゅんびこう

準備工

本工事を実施する前の準備として、必要な設備の設置や既存物件の処理などを行う工事をいう。

じょうそうろばん

上層路盤

2層以上の層で路盤を構成するときの上部の層。

じょうそうろばんこう

上層路盤工

路盤を2層以上の層で構成するときの上部の層をいう。粒度調整工法、瀝青安定処理工法、セメント安定処理工法などで築造される。

しょうばんこんくりーと

床版コンクリート

橋の一部分で、荷重が直接載る床部分を床版といい、その床版に使用されるコンクリート。

じょうほうけーぶる

情報ケーブル

道路情報や通信設備用電線。

じょうほうぼっくす

情報ボックス

道路管理用光ファイバーケーブルを収容する施設として、道路管理者が設置するもの。高度情報通信社会の構築を進めるため、管路をひとつの空間に構造変更し、内部を光ファイバーケーブルを敷設するためのさや管に区分されたもの。

しょくせいまっと

植生マット

植生工法の一種で、種子などを含んだ不織布、紙、わら、すだれ、フェルトなどで造られたマットで法面を被覆する工法。仕上げの終わった法面に目串でマットを押さえ、浮き上らないように固定する。浸食防止など、施工後直ちに効果が期待できる。

じょこん

除根

雑草のはぎ取り・除草、樹木の伐採・根株の除去、不必要な転石の除去など土工事の初期段階に行う土工作業。

じょせつきかい

除雪機械

道路維持用機械の一種。道路の積雪を取り除き、整正に使用する機械。

 
 

しるとしつ

シルト質

粒状が砂より小さく、粘土より大きい堆積土をいうが、軟弱で圧縮性が大きく、摩擦抵抗が小さいので基礎地盤としては不適当とされている。

しんしゅくつぎてそうち

伸縮継手装置

温度変化などによる橋体の伸縮移動を容易にさせるとともに、橋面の連続性を確保するための継手。

しんどうろーら

振動ローラ

締め固め機械の一種。ローラ内の起振機によって強制振動を与え、土の粒子の変形抵抗を小さくして締め固める。

「す」から始まる用語

すいろかんきょ

水路函渠

断面がボックス形で内部空間を水路目的に利用する鉄筋コンクリート地下構造物。外部からの土圧、水圧、荷重に耐える。

すくれーぱ

スクレーパ

掘削、運搬機械の一種。土砂の掘削、積込み、運搬、敷土まで作業する機械。

すじこう

筋工

山腹緑化工。斜面にかや、芝、石、そだ、丸太、植生盤などを筋状に布設することをいう。

すじしばこう

筋芝工

盛土のり面の土羽打ちのとき、芝を水平の筋状に挿入する工法。

すのーしぇっど

スノーシェッド

発生したなだれを道路を越えて転進させるように設けた覆いのこと。走行車両、歩行者などをなだれの被害から守り、道路上になだれの堆積を防ぐ。

すのうぷらう

スノウプラウ

トラックやグレーダの前方に排雪板を取り付け、路上の雪をかき寄せる機能を持たせた除雪機械。

すのうろーだ

スノウローダ

運搬・排雪時に雪をトラックなどに積込む機械。

すぱんていばんぶこんくりーと

スパン底版部コンクリート

支承中心間の距離。一般的には端から端までの長さをスパンと称す。

すぼりそっこう

素堀側溝

主として排水用として地表に設けられる溝。盛土の準備排水として、深さ0.5~1.0mの溝を縦横に素掘りし、排水させる。

すみだし

墨出し

工事を進めていくために、構造物の設計図とその施工図をよりどころに構造物を組み立て、材料をとりつけていくために具体的に必要な位置に記号や線を表示していく作業。

すらぶ

スラブ

床版。

すりっぷばー

スリップバー

コンクリート舗装版の目地部に使用する棒鋼のことをいう。コンクリート版の温度変化による伸縮にも順応できるよう片側にアスファルトなどを塗っておく。

「せ」から始まる用語

せぐめんと

セグメント

トンネル施工法のひとつ、シールド工法の一次覆工に使用される部材をいう。材質はダクタイル製・鋼製・鉄筋コンクリート製などがある。

せめんと

セメント

モルタルやコンクリートを作るために骨材を結合する材料をいう。土木学会コンクリート標準示方書では規格に合致するポルトランドセメント・高炉セメント・シリカセメント・フライアッシュセメントの使用を規定している。

せめんとけいこかざい

セメント系固化剤

砂質土・シルト等軟弱土の地盤改良材として適したセメント系固化剤。

せんこう

せん孔

火薬を用いて行う発破作業のうち装薬するため孔をあけることをいい、ドリフタ・シンカー・ストーパなどの削岩機を使用する。

せんとる

セントル

トンネル工事における覆工コンクリート打設用の型枠を支持する骨組み。

「そ」から始まる用語

そくどうおうだんかんきょ

側道横断凾渠

一般に出入制限をした高速道路などの沿道の居住者の利便を図るため、その両端または片側に設けられる道路を横断する函渠。

そこつざい

粗骨材

コンクリートに使用する骨材のうち、5mmふるいに重量85%以上とどまるもの。

そっこう

側溝

路面などに降った雨水を集めて、水を捨てるために、歩車道のさかい目などに設置する溝。