鳴子ダムは、先人たちの技術と努力によって造られた日本で最初のアーチダムで、ダム管理に入ってから42年になります。現在も治水・利水面等で多大な効果を発揮し、地域の安全を確保する上で欠かせない施設となっております。
鳴子ダムの機能は次のとおりです。
鳴子ダムでは、ダム竣工(s32)以来、現在まで40洪水の洪水調節を実施しております。(ダム流入量200m3/s以上の出水)
その中で、300m3/s以上の洪水の調節効果は、ダムカット率で表すとその効果は平均で68%(下図)です。鳴子ダムは、過去47年間(2004年12月現在)にわたりその効果を発揮して参りました。
その一例として「平成6年9月末洪水」では、約600m3/s(下図)の調節を行い、江合川下流域地区の洪水氾濫の軽減を図りました。(→【鳴子ダムの洪水調節効果】)
鳴子ダム流域では、流域平均総雨量は189ミリ、流域平均最大時間雨量47ミリで過去最高の記録を観測しました。 このため、鳴子ダムでは、最大流入量約850m3/s(既往第2位)を記録し、ダムで約600m3/s調節したことにより、ダム下流の浸水被害の軽減に大きな効果を発揮しました。