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東北技術事務所では、災害対策用機械を配備し、災害時には速やかに現場へ出動させ、災害対応の支援をしています。その備えとして、講習会や点検等定期的に行っています。
①災害対策用機械の紹介
地震・豪雨等さまざまな災害発生時には、国民の生命・財産の安全を守り、社会・経済活動の維持を図るため迅速かつ適切な対応を図ることが必要です。 東北地方整備局では、河川、道路、ダム等の所轄施設に係わる諸災害に対処し、防災体制の円滑な実施を図るために 各種の防災施策を講じています。 その一環として、円滑な防災体制、迅速な災害復旧に資するため、東北技術事務所等において、災害対策用機械の配備・拡充を図っています。 東北地方整備局では、災害時には速やかに現場に出動し、災害対策用機械を活用して、応急対策の指揮、情報連絡、 復旧作業等を行い、迅速な災害対応を図っています。 |
災害支援活動のイメージ |
排水・水防
排水ポンプ車(30㎥/min) |
排水ポンプ車(60㎥/min高揚程式) |
土のう造成機 |
夜間作業
照明車(ブーム式) |
無人化施工
分解対応型遠隔バックホウ(1.0㎥級) |
簡易遠隔操縦装置(バックホウ用) |
現地対策本部・待機
対策本部車(拡幅型) |
待機支援車(9床式) |
通信確保
衛星通信車 |
Car-SAT |
Ku-SAT |
i-RAS |
緊急調査
橋梁点検車(歩廊式) |
橋梁点検車(バケット式) |
水中探査装置 |
緊急輸送路
応急組立橋(1車線用) |
応急組立橋(2車線用) |
災害対策用機械のパンフレットは下の画像をクリック |
東北技術事務所保有機械一覧 |
②災害支援活動
東北地方整備局では、管理している河川や道路の災害対応の他に、自治体等との間で大規模な災害が発生した場合(又はその恐れがある場合)における相互応援の申し合わせを締結し、災害対策用機械の派遣支援を行っています。 |
○最近(平成29年度~令和5年度)の災害支援状況 |
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過去(平成28年度以前)の出動実績はこちら |
過去5年における災害対策用機械の出動状況は、合計で1,634台・日の出動となっており、東北管内の他、平成30年7月豪雨(広島県)、平成30年北海道胆振東部地震(北海道)等、甚大な災害において広域的な災害対応を実施しています。 |
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災害対策用機械による災害支援の他に、水中探査装置による水中構造物等の点検調査や、無人航空機(UAV)による現地調査なども実施しています。 |
水中探査装置による水中調査状況 |
無人航空機(UAV)による被災状況調査 |
③災害対応支援拠点としての機能
東北技術事務所は災害対策用機械などによる災害支援の他、広域的で機動的な災害対応支援を行うため、全国から災害対策用機械やTEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)が派遣された場合、災害対策本部・支部との連絡体制の確保や災害情報の収集、機械の待機場所などの「災害対応支援拠点」として活動します。 |
令和元年8月の東日本台風の災害では、全国から照明車や 排水ポンプ車などの災害対策用機械(26台)や路面清掃車等(15台)が東北技術事務所に集結しました。 |
④被災リスクを軽減するための対策
東北技術事務所に配備されている排水ポンプ車等の7台を事務所から約2km離れた高台(多賀城市笠神地区)に分散して格納することで、震災(津波)時のリスク軽減を図っています。 また、東北技術事務所構内の格納庫も震災(津波)に備えて浸水しないように、嵩上げの対策を実施しています。 |
⑤災害時に備えた操作訓練等の実施
災害対策用機械の指揮・操作技術力強化のため、国土交通省職員を対象とした危機管理(機械)エキスパート講習を実施しています。
また、災害に備え、応急組立橋の点検や災害協定を締結している建設業者のオペレータに対し、遠隔操作式バックホウの講習会を実施しています。 |
危機管理(機械)エキスパート講習 |
災害対策用機械に係わる技術的な指導等を行う「災害対策用機械技術指導員」を対象に、建設機械等の操縦技能を習得するため、講習会を実施しています。 |
排水ポンプ車の設置訓練状況 |
照明車カメラ設置訓練 |
照明車操作訓練 |
バックホウにおけるマシンガイダンスの操作訓練 |
簡易遠隔操縦装置(ロボQS)の操作訓練 |
遠隔操作式バックホウ講習 |
建設業者のオペレータを対象に、土砂崩落等の危険な現場での安全・迅速な作業を想定し、リモコンで操作できる遠隔操作式バックホウを使用して掘削作業や大型土のう設置作業の操作講習会を実施しています。 |
①大型土のう多段積みの訓練 |
大型土のう積み施工状況 |
モニターでの遠隔操作状況 |
②掘削施工の訓練 |
目視による遠隔操作状況 |
応急組立橋の点検 |
東北技術事務所では、地震及び洪水等により被災した道路や橋梁に代わり、現地で組立てて、緊急車両や災害対策車等の輸送路を確保する「応急組立橋」の点検を実施しています。 |
主構(主桁)の地組 |
横桁の架設 |
組立点検完了 |
⑥地域住民の一時避難場所の提供
多賀城市と災害時の支援協力に関する協定書を締結 |
東北技術事務所は、防災技術センターの屋上を災害時の地域住民の一時避難場所として提供するための協定を多賀城市と締結しています。 当事務所は東日本大震災時にも地域住民約50名の一時避難を受入した経緯もあり、地域防災を支援するため受入体制を整え、平成25年8月29日に多賀城市役所にて締結式を行いました。 |
東日本大震災時の避難状況(防災技術センター屋上) |
左から東北技術事務所長、多賀城市長、塩釜港湾・空港整備事務所長 |
防災技術センターは、一時避難場所(津波避難ビル)になっています。 |
東北技術事務所では、災害時の一時避難のため、事務所構内に津波避難案内標識を整備し、受入体制を整えています。 |