洪水調節実績

7月29日の前線に伴う降雨による洪水調節効果について

白川ダムでは、降り始め ( 7月27日 ) から流域平均累加雨量で約 130mm の降雨を記録し、7月29日 の早朝から降り始めた短時間に強い降雨によって、ダムに流れ込む水の量が所定の洪水量を超えたため、警戒体制を設置し洪水調節を行いました。7月29日 11:06 に最大流入量約 270m³ / s を記録しましたが、そのうち約157m³ / s の水を調節量としてダムに貯め込み、調節総量として約 77万m³ の水をダムに貯め込みました。

1. 概 要

29日の前線の影響により、白川ダムの流域でまとまった降雨が続いたため洪水警戒体制に入り、出水対応を行いました。白川ダムでは、流入量が所定の洪水量を超えたことから洪水調節を実施しました。

洪水量 ダムへ入ってくる水の量が基準の量を超えたときの水量。
下流河川に影響がない水量などを考慮して、ダム毎に決められている。
洪水調節 ダムに水を貯め込むことにより河川の流量を調節するダム操作。
これにより、ダム下流河川の流量が制御(低減)される。

2. 雨 量

白川ダム流域では 7月27日 夕方より降雨を観測し、28日 夕方には一時降雨が収まりましたが、29日 4時 頃から再び降り始め、白川ダム流域平均では時間最大約 24mm を記録しました。各雨量観測所の記録した最大1時間雨量は以下のとおりです。

観測所 最大1時間雨量 累加雨量
高峰観測所 15mm 29日 7:00 100mm
下屋地観測所 25mm 29日 9:00 108mm
東沢観測所 24mm 29日 9:00 154mm
岳谷観測所 25mm 29日 9:00 123mm

※累加雨量は、最大1時間雨量観測時点を示す。

3. 白川ダムの洪水調節効果について

今回の出水において、ダムの洪水調節量は約 77万m³ となりました。ダムへの最大流入量は、7月29日 11:06 で約 270m³ / sに対して、最大流入時放流量は約 113m³ / sでダムが貯めた最大水量は約 157m³ / sです。ダム下流の椿地点(小白川橋付近)では約 45cm の水位上昇が抑制されたと推定されます。

白川ダム調節状況

白川ダム調節状況

気象レーダー状況 (7月27日~29日)

7月27日 23時30分 7月29日 8時00分
7月27日 23時30分   7月29日 8時00分

7月27日~29日の前線に伴う降雨による白川ダムの貯水池状況について(情報)

今回の局地的に降った降雨に伴う洪水の影響により、白川ダム貯水池に大量の濁水が流入しました。河川の濁りが回復するまでもうしばらくかかると思われます。下流流域の皆様にはご迷惑をおかけいたします。

濁り状況 7月25日 洪水前の状況
  7月25日 洪水前の状況
   
  8月2日 洪水後の状況
  8月2日 洪水後の状況