目的と効果
洪水の防止を図っています。
もし、大雨が降ったら…
時折降る大雨で、増水した川の水量をダムによって貯めて、ダムから下流の川の水量を調整し、住宅などが浸水してしまう被害を未然に防いでいます。
たとえば、大雨が降り上流の水量が100になったとします。
この時、ダムが無い場合、そのまま下流まで100の水量が押し寄せてしまいます。川幅などの狭い住宅地の川は大雨の100の水量に対して50の水量にしか耐えられません。
この水量が一気に流れこんでしまうと川の水が氾濫を起こし、洪水を起こしてしまう可能性があります。(図1)
ところが、上流にダムを建設することによって、たとえ100の水量の大雨が降ったとしても、下流の川があふれない水量の50に合わせて調節し水を放流すれば、川幅の狭い住宅地付近の川の水量も一定に保てるというわけです。(図2)
川の自然な環境を保っています。
川の環境を大切に…
いつも安定した水の流れを保つようダムで調整して、川の環境を保全しています。流れる水の量やきれいさを保つことによって、その川に棲む魚や川岸に生えた植物にとって、住み易い環境をつくることができているのです。
農業用水を確保しています。
農作物の安定した収穫。
川の上流に大量の雨が降ったときの雨水を、ダムによって常時貯めておきます。もし、日でりの日が続いても、米や野菜などの作物の生産に必要不可欠な農業用水をいつも送ることによって、作物の安定した収穫を続けることかできます。
水道用水を確保しています。
安心して生活をおくるために…
ダムに水を貯めておくことで、干ばつなどの渇水時でも、私たちの毎日の生活に必要な水道水をいつも安心して使うことができます。
発電を行っています。
町に電気を送ります。
ダムに貯めた水を放流し川の水量を安定に保っています。その放流水がもっているとてつもないエネルギーを無駄にすることなく、水力発電所で電気エネルギーに変え、現在では人々の生活に欠かすことのできない電気を町や村に送ります。