摺上川ダムの施設・機能
取水塔は、ダムに貯めた水を取水するための設備です。摺上川ダムの取水塔は「選択取水設備」といい、貯水池の任意の水深から取水するための大小2系統のシリンダーゲートを設置しています。これにより、水道用水と、その他の水 (河川環境の保全等・かんがい用水・工業用水・発電用水)をそれぞれに適した水深から取水することができ、目的に合う水質、温度の水を供給することができます
監査廊は、ダムの点検等に用いる管理用の通路です。堤体の底に設置されており、人が歩いて点検できるようになっています。摺上川ダムの監査廊は延長が約800mあり、総階段数は910段、年間を通じて14~15度の気温を保っています。監査廊内ではダムの安定性確認のため各種観測を行っています。
洪水吐
摺上川ダムの洪水調節は「自然調節方式」です。常用洪水吐として、洪水時期と非洪水時期の2種類の洪水吐を持ち、洪水調節を行います。東北電力 摺上川発電所
摺上川ダムの貯水を利用した水力発電を、東北電力摺上川発電所で行っています。取水塔から取水された、最大4.5㎥/sの水を利用して最大出力3,000kwの発電を行います。巡視船すりかみ
「茂庭っ湖」を巡視します。強力なサーチライトを搭載しているので、緊急時には夜間の活動も可能です。作業船もにわ
主にゴミの回収や水質調査等の作業に活躍します。小型の船なので「茂庭っ湖」の隅々まで作業に行くことが出来ます。摺上川ダム管理所
「摺上川ダム管理所」には事務室と操作室があります。操作室ではダムの水位、流域の雨量、上下河川の水位流量、ダムに流入する水の量や水質等の重要なデータを集中管理しています。また、利用放流用ゲートや取水塔など、ダム施設の操作を行っています。1階には「インフォメーションセンター」が併設されています。