栗子峠の歴史 -平成-
■ 東北中央自動車道 福島~米沢間の整備
平成29年11月4日、四代目の栗子道路にあたる「東北中央自動車道・福島大笹生IC~米沢北IC間」の整備が完了し供用された。
東北中央自動車道は、福島県相馬市を起点とし、福島、米沢、山形などを経由して秋田県横手市に至る延長約270キロメートルの高速自動車国道である。
しかし、福島~米沢間の区間は峠の標高が高く、雪の影響を受けやすい地域となっている。このため、福島~米沢間の調査にあたっては「栗子トンネル技術検討委員会」を設置し、より信頼性の高い、雪に強い高速道路をめざした検討が進められた。
その結果、県境を通過するメイントンネルに、8.9キロメートルの長大トンネルを採用することとした。この結果、福島・山形両県側坑口の標高を約100メートル下げることになり、峠部の雪などの厳しい気象条件を克服し「より信頼性の高い雪に強い道路」の実現が可能になった。