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道路舗装の長期保証制度

 東北地方整備局では、舗装の更なる耐久性向上と長寿命化を図るため、 全国で初めて平成21年度から「長期保証制度」を取り入れた舗装工事を試行しています。

道路舗装の長期保証制度とは

 道路舗装の長期保証制度は、アスファルト舗装において供用5年後のわだち掘れ量とひび割れ率を規定し、満足しない場合には施工者に違約金又は回復措置(補修)を求めるものです。
 保証を付すことにより、従来と同じ材料ながら一層丁寧な施工を心がけてもらうことで長寿命化を目指します。


舗装の長期保証制度の概要
  密粒舗装 排水性舗装
保証期間 5年 5年
保証
内容
わだち掘れ量 13mm以下 13mm以下
ひび割れ率 20%未満 20%未満
(平成30年度以降)

●性能管理型舗装工事
 新設の排水性舗装工事を対象に、わだち掘れ量、ひび割れ率のほかに、供用3年後の透水量を規定した、維持工事付き舗装工事です。
  排水性舗装
保証期間 5年
保証
内容
わだち掘れ量 13mm以下
ひび割れ率 20%未満
透水量 施工直後  1,000ml / 15秒以上
1年後    900ml / 15秒以上
2年後    800ml / 15秒以上
3年後    700ml / 15秒以上


東北技術事務所の取組み

 東北技術事務所では、東北地方整備局管内で実施された長期保証制度の舗装工事について、 保証期間中並びに保証期間満了後もわだち掘れ量とひび割れ率を測定し、整理しています。
 平成21年度から令和2年度までに220工事が施工され、うち54工事において保証期間が満了しております。
 測定結果は速やかに対象の国道事務所へ報告し、 長期保証制度による舗装の状況変化等を認識して頂けるよう支援しています。