プチ・トピックス
2020.08.26更新
クレストゲートの年点検
8月21日から26日まで、非常用洪水吐(クレストゲート)の年点検を実施しました。 ゲートを動かすための開閉装置やゲートを動かした際に異常が無いかの点検等を行い、操作が必要なときに備えています。
*非常用洪水吐(クレストゲート)とは?*
想定外の大量の水が入ってきた時にダムが壊れないように水を流す口
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【クレストゲート1号点検中(下流側から撮影) 】 |
- ゲートを開けると向こうに木々が・・・
洪水時はここから水が出てきます。
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【 上流側から 】 | 【 真横から 】 |
白川ダムのクレストゲートは“ラジアルゲート”という型式で、国土交通省直轄管理で東北の同型ゲートでは1番の大きさになります!!(R2.8月現在)
その大きさは、幅11.0m×高さ16.017mで1門当たりの重量はなんと149.2トンもあります!!
遠くからみても迫力がありますね。
身近なもので大きさや重さを比較してみると・・・・・
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- ・・・・・大きさ・・・・・
- 白川ダムクレストゲート・・・16m
- ·電車1両(長さ)・・・約20m
- ·5階建てのビル(高さ)・・・約15m
- ·大型バス(長さ)・・・約12m
- ·2階建て住宅(高さ)・・・6~7m
- ·乗用車(長さ)・・・約5m
- ・・・・・重さ・・・・・
- 白川ダムクレストゲート・・・149トン
- ·ジャンボジェット機・・・約150トン
- ·戦車・・・約44トン
- ·電車1両・・・約30トン
- ·大型バス・・・約14トン
- ·乗用車・・・約1.5トン
今回は、ゲートを全開·全閉にして点検を行いました。
※全閉~全開には約1時間かかります。(1分間に30cm動きます)
タイミングが良ければ、天端(ダムの上、人が歩ける場所)からも間近に見ることが出来ます。
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【 天端より 】 | 【 オリフィスゲートより放流中 】 |
白川ダムは今年2020年9月で40年を迎えます。
非常用であるクレストゲートからの放流は、試験や点検の時以外は幸運なことに40年間1度も行っておりません。ですが、もしもの時に備えて万全の体勢を整えるため1年に1度点検を行っております。
今回の点検では、前日の大雨でオリフィスゲートより放流中でした。
*オリフィスゲートとは?*
洪水の調節や水位を調整するために普段使用するゲート
当日白川ダムにいらした方は、クレストゲートの全開と放流も見ることができ、ラッキーでしたね☆
まだまだ暑い日が続きますので熱中症にならないようお気をつけ下さい。