白川湖畔・日通の森で「メープルサップ採取研修会」と「冬の自然観察会」を開催!
3月8日(日)、白川ダムビジョン推進会議と源流の森インタープリテーション協会の共催による、白川湖畔の「冬の自然観察会」が、白川湖畔の「日通の森」で開催されました。
日本通運(株)が飯豊町と連携して森林育成活動を行っている「日通の森」には、メープルシロップの原料、メープルサップ(「サップ」とは樹液という意味)が採取できるイタヤカエデの木が群生しています。源流の森インタープリテーション協会が、自然観察会の前日、3月7日(土)にメープルサップの採取研修会の開催を予定していたため、白川ダムビジョン推進会議とタイアップして2日連続の自然体験イベントを開催することとなりました。午前中にホテル「フォレストいいで」で説明を聞き、午後は実際にイタヤカエデの林に入って、樹液採取の実習を行いました。参加者の皆さんも講師に習って採取方法を体験したところで、一日目のカリキュラムは終了。翌日の自然観察会では、溜まったメープルサップを収穫することにしました。
メープルサップ採取研修 | ||
雪の降る中、皆さん真剣に説明を聞きます | 明日の収穫が待ち遠しいですね! |
翌日、快晴の中でスタートした自然観察会には、前日の研修会からの参加者も含め町内外より約20名が参加。春の訪れを感じさせる暖かな日差しの中、かんじきを履いて「日通の森」のトレッキングへ出発しました。春を待って膨らむ木の芽や、雪上に点々と残された動物の足跡を観察しながら、前日にメープルサップ採取用の道具を仕掛けておいたイタヤカエデの林の中へと向かいます。
植物の説明を受ける皆さん | かんじきを履いて雪上トレッキング |
設置しておいたポリタンクの中には、温かい気候のせいか、たった一日でメープルサップがたくさん溜まっていました。そのままでも飲めなくはないそうですが、微量の大腸菌が含まれているため、参加者の皆さんには事前に煮沸しておいたものを試飲してもらいました。ほんのりと甘く、水のようにサラリとした飲み口に「おかわり!」の声が続出。この樹液がメープルシロップになるまでには、量が35~40分の1ぐらいになるまで火にかけて煮詰めなければなりません。たいへん長い時間がかかりますが、段々とトロみが出てきて、甘さが増してくるそうです。
皆さんお待ちかねのメープルサップ試飲 | 自然のめぐみをたっぷりといただきました! |
木々にとって樹液とは、春になって葉を広げるために必要な栄養と水分を補給するためのものです。大切な樹液を分け与えてくれたイタヤカエデに感謝して、観察隊は雪を踏みしめながら森の奥へと進んでいきます。そこに待っていたのは、雪が積もってできた天然の大きなすべり台。ビニール袋をソリがわりにして、皆さん歓声を上げながら一気に滑り降りていきます。自然観察会の後は、飯豊連峰の眺めが美しいホテル「フォレストいいで」で美味しいランチをいただきながら、自然の楽しさ、すばらしさを語りあいました。
天然の雪のすべり台 | 観察の後は“フォレストいいで”で昼食を |
今回、自然観察会を行った「日通の森」では、自然の新たな魅力をいくつも発見することができました。白川ダムビジョン推進会議では、今後も春・夏・秋・冬の年4回、白川湖畔の自然観察会を開催していきますので、ぜひ参加してみてください。季節ごとに違った顔を見せる表情ゆたかな白川の自然を、皆さんに紹介します。
白川ダムビジョン推進会議では、白川ダム水源地域の活性化に向けた取組を実現していくための活動を進めていきます。地域の皆様のご協力ご参加をお願いします。
白川ダムビジョン推進会議事務局:飯豊町総務企画課(0238-72-2111)