白川の水辺環境整備 ~河川敷への階段・ベンチづくり~

11月8日(土)、白川ダムビジョン推進会議と高峰地区協議会・高峰地域づくり委員会が協働で、白川の河川敷に階段とベンチの設置を行いました。

今回、階段とベンチを設置した河川敷は、今年の7月に支障木伐採を行った白川と嬉ヶ沢(うるしがさわ)川の合流地点です。伐採によってきれいになった河川敷では、釣りなどの河川利用が増加し、また景観の美しい場所として写真を撮影する人や、車を停めて景色を眺める人なども見られるようになりました。しかし、この河川敷に降りるには、急な土手を降りなければならなかったため、今回は河川利用者が安全に河川敷へ降りられるように階段をつくり、また河川敷での釣りや芋煮会などで座って休めるようベンチの設置を行いました。これらの材料には、これまでの支障木伐採で出た伐木や間伐材を活用しています。

伐採前 伐採後
7月に支障木伐採を行った河川敷。伐採前(左)と伐採後(左)

まず、ベンチは太めの丸太をチェーンソーで適当な長さに切ってから、座面にヤスリをかけ、皆でレイアウトを考えながら配置します。階段は、階段の幅や一段ごとの高さに合わせて、その場で材料の寸法を調節しながら組み立てていきます。高峰地区の皆さんの素早いチェーンソーさばきや、参加メンバー全員が一生懸命に作業に取り組んだおかげで、予定していた時間よりも早く階段・ベンチが完成。それぞれの仕上がりも、以前現地で伐採した木などを利用したことで、河川敷の景観に自然と溶け込んだものになりました。

材料となる丸太を現地で加工します 階段の基礎となる杭を打ちこみます
材料となる丸太を現地で加工します   階段の基礎となる杭を打ちこみます
     
階段は、実際に乗ってみて強度を確認 余分なところはチェーンソーでカット
階段は、実際に乗ってみて強度を確認   余分なところはチェーンソーでカット
     
レイアウトを考えながら丸太ベンチを配置 完成したベンチでひと休み
レイアウトを考えながら丸太ベンチを配置   完成したベンチでひと休み
完成したベンチ 水辺環境整備位置図
完成した階段  
完成したベンチと階段   水辺環境整備位置図

作業が終わった後には、参加者全員で芋煮会。芋煮やヤマメの塩焼き、山菜の煮物などに舌鼓を打ちながら、今後の河川敷整備や安全対策、白川流域全体の活性化などについて話し合いました。

これまでに私たちが行ってきた活動によって、白川流域の他の地区でも「支障木伐採を行いたい」という声が挙がっているそうです。高峰地区協議会では今月中に同河川敷の伐採面積をさらに広げ、その伐木を利用してナメコの菌打ちに使うという取り組みを計画しているなど、徐々に活動の輪が広がっています。河川敷の支障木伐採は、景観をきれいにするだけでなく、天然のアユやイワナなどを食べてしまうカワウ(鵜)による漁業被害の軽減に効果があるとも言われています。白川ダムビジョン推進会議では、今後も“白川に親しみやすい環境づくり”として、支障木伐採など水辺の環境整備に、積極的に取り組んでいきたいと思います。今後も地域の皆さんのご協力・ご支援をよろしくお願いいたします。

高峰地区集会所での芋煮会 注意を呼びかける看板も設置しました
高峰地区集会所での芋煮会   注意を呼びかける看板も設置しました

白川ダムビジョン推進会議では、白川ダム水源地域の活性化に向けた取組を実現していくための活動を進めていきます。地域の皆様のご協力ご参加をお願いします。
白川ダムビジョン推進会議事務局:飯豊町総務企画課(0238-72-2111)