白川ダムビジョン推進会議が「宇津峠歩こう会」に参加しました

11月2日(日)、とても気持ちの良い秋晴れの中で開催されたトレッキングイベント「宇津峠歩こう会(主催:宇津峠歩こう会実行委員会)」に、白川ダムビジョン推進会議も参加させていただきました。

「宇津峠歩こう会」は、旧道、『越後米沢街道 十三峠』のひとつである宇津峠の保全と活用を目的として、平成15年に発足しました。越後街道は、今から約500年前に伊達政宗の曽祖父である伊達(だて)稙宗(たねむね)が開いたとされ、かの上杉の智将・直江(なおえ)兼継(かねつぐ)も整備に着手し、英国人旅行家のイザベラバードが歩いて手記を残したことなどでも有名な街道です。

当日は町内のみならず県内外からの多くの参加者に加えて、手ノ子小学校の生徒さんたちも参加し、総勢110余名で宇津峠のトレッキングに出発。各ポイントでガイドの方から説明を受けながら、紅葉の景色も楽しみつつゆっくりと歩きました。途中、化石がよく見つかるというポイントもあったため、子供たちはトンカチ片手に化石探しに熱中していました。

出発前の開会式 子供たちは化石探しに夢中でした
出発前の開会式   子供たちは化石探しに夢中でした

現在は山菜採りやハイキングなどで使われる山道ですが、昔は重要な幹線道路として使われていたそうで、宇津峠を通って郵便配達なども行われていたそうです。雪崩の難所だった「大比戸(おおひど)」という箇所では郵便局員の方が雪崩に巻き込まれて亡くなったこともあり、その子孫の方が花などを供え、供養する姿も見られました。

トレッキングの後は、西部地区公民館で芋煮会が開催され、和太鼓演奏や景品抽選会などの多彩な催し物も用意されており、参加者の皆さんもたいへん楽しんでいるようすでした。

ガイドの方から見所の説明がありました 紅葉で彩られた周囲の山々が見渡せました
ガイドの方から見所の説明がありました   紅葉で彩られた周囲の山々が見渡せました
     
雪崩の被害に合われた方を供養する場面も 芋煮会では和太鼓演奏も披露されました
雪崩の被害に合われた方を供養する場面も   芋煮会では和太鼓演奏も披露されました

「宇津峠歩こう会」の実行委員でもある手ノ子地区協議会では、山形県の補助金を受けて草刈りや階段づくり、道のぬかるみを軽減するための排水路整備などを実施しながら、街道の復元を行ってきました。また、歴史文化についてより深く知るため、講師の方を招いて勉強会なども開催しており、今後も新規ルートの開拓や整備を継続的に行っていくとのことです。今後は、白川ダムビジョン推進会議としても積極的にイベントに参加しながら、地域の魅力としてのPRなど、活動への協力のしかたについて考えていきたいと思います。

推進会議メンバーの伊藤教育委員長より挨拶
推進会議メンバーの伊藤教育委員長より挨拶

白川ダムビジョン推進会議では、白川ダム水源地域の活性化に向けた取組を実現していくための活動を進めていきます。地域の皆様のご協力ご参加をお願いします。
白川ダムビジョン推進会議事務局:飯豊町総務企画課(0238-72-2111)