福島県浜通りの国道6号・49号の
整備や管理を行なっています。

➤ 国道6号小名浜地区(林城~飯田)の渋滞対策に関するアンケート

アンケートは1月20日(土)に終了いたしました。ご協力ありがとうございました。

  • 国道6号常磐バイパスはいわき市内を縦貫する重要な幹線道路ですが、小名浜地区(林城~飯田)では朝夕を中心とした著しい渋滞等の課題が発生していることから、渋滞対策を検討しています。
  • このたび、渋滞対策の対応方針案を整理しましたので、今後の検討に反映することを目的として、アンケート調査を実施し、地域の皆様のご意見等を伺います。

※パンフレットはこちらから確認できます。

アンケートは、下記バナーよりご回答いただけます。

btn01
btn02
  • 1.小名浜地区(林城~飯田)について

    • 交通の状況

      • 常磐バイパスの整備が進むにつれて対象区間の交通量は増加しており、現在では常磐バイパスにおいて最大の1日あたり約47,200台が通行しています。
      • 常磐バイパスの主要交差点は立体化されていますが、小名浜地区の林城交差点と飯田交差点は平面で交わる信号交差点のため、交通の流れが阻害されて、朝夕の時間帯を中心に慢性的な渋滞が発生しています。
    • 課題

      (1)道路交通の課題

      主要幹線道路としての
      円滑性低下(渋滞)
      県内平均を上回る
      事故危険性(事故)

      (2)地域の課題

      物流の速達性低下
       
      救急搬送の速達性・安定性
      低下(医療)

      課題の詳細については、各項目をクリックしてください。

      主要幹線道路としての円滑性低下
      • 国道6号常磐バイパスの小名浜~平間では、主要交差点が立体化されていますが、小名浜地区の林城・飯田交差点は信号交差点が短区間で連続しています。
      • 対象区間は直進交通が卓越していることに加え、東西方向から両交差点に流入する交通が多く、交差点は飽和している状況です。
      • 国道6号常磐バイパスの立体交差区間に比べ、対象区間では信号交差点の存在により、通過に2分を超える遅れが発生しています。
      【図1】林城・飯田交差点における交通量及び渋滞長
      【図2】両交差点における交差点流入交通量(17時台)
      【図3】信号交差点による遅れ時間(住吉交差点~三沢交差点)
      【図4】林城・飯田交差点前後の信号交差点間隔(※押しボタン式信号は除く)
      【写真1】市道からの流入状況
      信号交差点の連続により慢性的な渋滞が発生し、スムーズな走行ができません。
      県内平均を上回る事故危険性
      • 林城・飯田交差点は事故危険区間に指定されており、死傷事故率は県内直轄国道交差点平均の約3~4倍です。
      • 対象区間で発生する事故は、渋滞に起因する追突事故が全体の約8割となっています。
      • 国道6号飯田交差点の北側は交差点に向かって長い下り坂となっており、急ブレーキの発生頻度が特に高く、追突事故が多発しています。
      【図1】対象区間の事故件数(100mピッチ)及び急挙動発生回数(上り方向)
      【図2】対象区間における交差点死傷事故率
      【図3】対象区間の事故内訳(上下計)
      【図4】対象区間の事故発生時の制動措置
      【写真1】飯田交差点終点側の急勾配区間
      県内平均を上回る事故危険性があり、安全性が低下しています。
      物流の速達性低下
      • いわき市の化学工業製造品出荷額は東北地方で第1位であり、化学工業関連の工場は小名浜地区等に集積しています。
      • いわき市内の化学関連企業は、物流効率化に向けて共同配送の取り組みを実施しているが、対象区間の渋滞によりルート変更やスケジュール変更を余儀なくされている状況です。
      • 対象区間は時間帯を問わず貨物車に利用されており、混雑時は産業物流拠点間の移動に時間を要しています。
      【図1】いわき市内の化学工業関連企業の立地状況
      【図2】東北地方の市町村別製造品出荷額
      (化学工業)(上位5市町村)
      【図3】小名浜港→集荷拠点の所要時間比較(貨物車)
      【図4】国道6号時間帯別交通量
      【図5】共同配送概要
      渋滞により、円滑な物流が確保されていません。
      救急搬送の速達性・安定性低下
      • 浜通り地方で唯一の第三次救急医療機関「いわき市医療センター」への救急搬送では、小名浜地区や勿来地区からの搬送のうち、約8割の救急搬送で対象区間を利用しています。
      • 対象区間は、渋滞により追い越しが出来ず病院到着時間の遅れが発生するなど、所要時間にばらつきが生じています。
      • 飯田交差点北側の急勾配区間では、ブレーキの発生頻度が多くなるなど、患者への負担が発生しています。
      【図1】いわき市医療センターへの搬送ルート
      【図2】救急搬送におけるルート選択状況
      (小名浜地区・勿来地区からいわき市医療センターへの救急搬送(R2年実績))
      【図3】小名浜・勿来地区からいわき市医療センターへの所要時間のばらつき
      渋滞等により、救急搬送の速達性や走行の安定性に支障が生じています。
    • 対応方針(案)

      対応方針

      • 道路交通の課題や地域の解題解決のため、2つの対応方針案を立案しました。
      案1 連続高架案 案2 片側高架+平面拡幅案
      2つの交差点を連続して高架とする案
      (高架部:4 車線(側道部:2 車線))
      林城交差点を拡幅、飯田交差点を高架とする案
      (平面部:6 車線、高架部:4 車線(側道部:2 車線))
      構造イメージ図



      主要幹線
      道路として
      の円滑性
      確保
      交通容量
      の確保、
      信号交差
      点の削減
      • 信号交差点の高架化により、交通の流れがよくなり、渋滞が緩和する。
      • 信号交差点の高架化により、信号待ちの時間が無くなり、走行の円滑性が向上する。
      • 飯田交差点の高架化及び車線拡幅により、交通の流れがよくなり、渋滞が緩和する。
      • ただし、林城交差点の信号が残るため、信号待ちの時間があり、走行の円滑性の向上は限定的である。
      安全な
      交通環境
      の確保
      安全な
      交通環境
      • 渋滞の緩和により、渋滞が原因となる交通事故の減少が期待される。
      • 飯田交差点の高架化や交差点北側の坂が緩やかになることにより、追突事故の減少が期待される。
      • 渋滞の緩和により、渋滞が原因となる交通事故の減少が期待される。
      • 飯田交差点の高架化や交差点北側の坂が緩やかになることにより、追突事故の減少が期待される。
      • ただし、林城交差点の信号が残るため、渋滞が原因となる交通事故の減少は限定的である。
      円滑な
      物流ルート
      の確保
      物流ルート
      の速達性
      の向上
      • 渋滞の緩和により、物流ルートの速達性が向上する。
      • 現状よりも渋滞が緩和され、物流ルートの速達性が向上する。
      救急搬送
      環境の
      確保
      救急搬送
      の速達性、
      安定性の
      向上
      • 渋滞の緩和により、救急搬送の速達性・安定性が向上する。
      • 飯田交差点北側の坂が緩やかになるため、救急搬送の 安定性が向上する。
      • 現状よりも渋滞が緩和され、救急搬送の速達性・安定性が向上する。
      • 飯田交差点北側の坂が緩やかになるため、救急搬送の 安定性が向上する。






      自然
      環境
      自然環境
      の改変
      • 高架区間が一定区間連続しており、高架下を道路空間として活用できるため、沿道の桜堤への影響が小さい。
      • 高架区間が短いため高架下を道路空間として活用できず、道路拡幅等に伴い用地買収が必要となるため、沿道 の桜堤への影響が大きい。
      沿道
      アクセス
      沿道施設
      への
      アクセス性
      • 区間全体を高架としており、沿道施設には側道を経由してアクセスする必要があるため、現況よりもアクセス性は下がる。
      • 沿道施設には直接アクセスできるため、アクセス性は現況と同等。
      用地への
      影響
      沿道施設
      の用地
      への影響
      • 高架区間が一定区間連続しており、高架下を道路空間として活用できるため、沿道施設の用地への影響が小さい。
      • 高架区間が短いため高架下を道路空間として活用できず、道路拡幅等に伴い用地買収が必要となるため、沿道 施設の用地への影響が大きい。
      沿道環境
      への影響
      騒音

      振動
      による影響
      • 工事期間中は、高架橋脚の基礎工事に伴い、騒音・振動に配慮する必要がある。
      • 供用後は、高架区間では遮音壁等により騒音対策を実施しやすい。
      • 工事期間中は、高架橋脚の基礎工事や拡幅部の地盤改良工事に伴い、騒音・振動に配慮する必要がある。
      • 供用後は、高架区間では遮音壁等により騒音対策を実施しやすい。
      経済性 整備
      に関する
      費用
      約350~410億円 約270~330億円
  • 2.アンケートの回答方法

    アンケートの回答期限は 令和6年1月20日(土) までとなります。


    アンケートは Web または で回答いただけます。

    アンケートは終了いたしました。ご協力ありがとうございました。

  • 3.【参考】これまでの検討経緯

    • 福島県の行政機関(国・県・警察)などで構成される「渋滞対策に関する会議」において、いわき・相双地区における交通現況と課題を議論し、令和5年3月に小名浜地区(林城~飯田)を優先的に課題解消を図る区間として設定しました。
    • 「渋滞対策に関する会議」での検討結果を踏まえ、令和5年8月に開催された「学識者を交えた会議」において、課題を解決するための対応方針(案)や意見聴取方法等について、概ね妥当であると判断されました。
    • これらの経緯を踏まえ、今回のアンケートは皆様が日頃感じている道路交通や地域の課題、対応方針(案)を検討するうえで重視すべき事項等について、ご意見をお聞きするために実施するものです。
    • 今後、アンケート結果を踏まえて再度「学識者を交えた会議」を開催し、対応方針が決定します。

    各会議の詳細は、下記リンクよりご確認ください。
    渋滞対策に関する会議(R5.3.10)(令和4年度第2回 福島県渋滞対策連絡協議会)
    学識者を交えた会議(R5.8.24)(第40回東北地方小委員会)