先週から本格的な現場作業を開始した常用放流バルブの修繕作業現場の様子をお伝えします。
先週は、扉体から油圧シリンダを切り離し、ボンネットカバーと油圧シリンダを取り外し、架台に仮置きし(仮置きの様子)、扉体に吊りピースを取り付けケーシング内から引き上げて整備出来る状態にしました(作業準備完了)。
今週16日(月)からいよいよ修繕作業が始まり、古い水密板を取り外し、新しい水密板の取り付けが完了しました。
18日(水)には上部水密板の平面加工を行っていました。
まず、「定盤」と呼ばれる平面の基準となるものを使用し、水密板の当たりを見ます。
作業@ 水密板に光明丹[こうみょうたん]を塗り、その上で定盤を動かして当たりを確認
作業A 光明丹が剥がれた箇所をグラインダで研磨し、凹凸を削る
作業B グラインダで削った研磨粉を清掃し、油砥石で磨く
作業@からBを繰り返し、グラインダを当てる角度や力加減により削る量を調整しながら、指で触ってもわからないような1/100mm単位の凹凸を平面化するそうです。
18日は1日この作業を行い、側部水密板と上部水密板の平面差を0.40mmから0.10mmまで減らしたそうです。
19日(木)からは側部水密板の研磨を行い、全体的な平面加工に移るとのことでした。
扉体と同じ幅(バルブの扉体幅は1.7mもあります)の大きな定盤を使っての大がかりな作業となるそうです。
専門技術者からの的確な指示や、定盤での当たりを出す時・油砥石で研磨する時の音の変化など、時間が経つのを忘れるくらい面白いです。(私は気付いたら2時間経過していました(>_<))
来週いっぱいくらいまでは作業している予定です。是非見学にいらして下さい。
2017年1月19日
現場リポート(常用放流バルブ修繕工事)
定盤と側部水密板との隙間を計測中(0.15mm) |
グラインダで研磨中(着色は光明丹)
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グラインダで研磨した状態 |
油砥石で研磨中(早すぎてブレました) |