取水設備
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トップページ > ダムの設備:取水設備 取水設備は、最低水位〜平常時最高貯水位まで(水位差32m)のダムにため込んだ水を下流に補給するため、ダム湖の水を取り込む設備です。水位の変動に対応して取り込む高さを変えることが可能であり、取り込んだ水は、導水設備をとおり、常用放流バルブ設備、利水放流管放流ゲート設備及び管理用発電設備の各々から下流側へ補給・放流されます。 七ヶ宿ダムでは、共同取水設備(利水用)と選択取水設備(水道用)の2つの取水設備があり、共同取水設備(利水用)を国土交通省、選択取水設備(水道用)を宮城県仙南・仙塩広域水道が管理しています。共同取水設備(利水用)は、取り込んだ水を下流河川へ補給・放流することが目的であり、水稲や畑で使用するかんがい用水が含まれることから、表面の温かい水※1を取り込む表面取水設備を採用しています。 選択取水設備(水道用)は、水温・水質等を考慮して最適な深さの水を選んで取水できる機能を持つ選択取水設備を採用しています。 ※1:春から秋にかけてダム湖の水温は深いところでは10度以下と冷たく、浅いところと比べて20度以上水温差が出る場合があります。温かい水とは、深いところの水と比較した表記です。
導水設備は、取水設備から常用放流バルブ設備、利水放流管放流ゲート設備及び管理用発電設備へ水を供給する管路です。取水設備で取り込んだダムの水を各々の放流設備(管理用発電設備)から下流に補給(常用放流バルブ設備は放流)することか出来ます。 ■利水用 共同取水設備(利水用)から取り込んだ水は水圧管路トンネル内に設ける常用放流設備部で常用放流バルブ設備と利水放流管に分技し、利水放流管は、利水放流管放流ゲート1号設備と管理用発電設備に送られ、各々の設備により下流に水を補給(常用放流バルブ設備は放流)することが出来ます。 ■水道用 選択取水設備(水道用)から取り込んだ水は利水放流管放流ゲート2号設備と管理用発電設備に送られ、各々の設備により水道用として補給することが出来ます。
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