Q:岩木川はどこから流れてくるの?
A:岩木川の源流は、青森・秋田県境の白神山地「雁森岳(標高987m)」で、平川、浅瀬石川、十川などの支川を集めながら津軽平野を北上し、十三湖を経て日本海に注ぐ一級河川です。流域には弘前市をはじめ3市11町10村があり、おおよそ50万人の人々が暮らしています。
岩木川の概要 | |
水源地 |
中津軽郡西目屋村雁森岳(標高987m) |
流域面積 |
約2,540km2 (全国24位、東北6位) |
流路延長 |
幹川102km(全国52位、東北7位) |
Q:岩木川には、どんな特徴があるのですか?
A:岩木川の流域は、他の河川に比べて山地よりも平野の面積の割合が高く(山地:平地=7:3)、中流から下流部にかけて川の勾配が緩やかで、しかも下流部の地盤の標高が低いため、中流部から下流部にかけて洪水被害が発生しやすいという特徴を持っています。流域の人口は、ほとんどが中流部に集中し、下流部には広大なヨシ原が広がり津軽国定公園に含まれる十三湖は白鳥の飛来地として知られるなど、豊かな自然環境を有しています。
Q:「左岸・右岸」という言葉を耳にしますが、川に左右ってあるの?
A:ズバリ、川の流れる方向に向かって(上流から下流に向かって)、右側が右岸、左側が左岸と言います。これは日本だけではなく、諸外国でもこのように使われています。
Q:「岩木川」の名前の由来は?
A:岩木川は、津軽の信仰の中心であった岩木山からつけられたと言われています。岩木山の「イワキ」とは、神が鎮座するところ「イワクラ」と同じく霊山信仰に基づく語源だとされています。古くは「大川」や「弘前川」と呼ばれていたこともありました。
用語の解説
河川整備基本方針 | 河川を管理する国や県が、その河川の流量や環境、維持管理等の基本的な方針を河川審議会の意見を聴きながら定める計画。 |
河川整備計画 | 河川整備基本方針に沿って、具体的な河川工事及び河川の維持についての計画を20〜30年間を目標に定めるもので、その作成にあたっては、地域住民や河川等の専門家及び地方公共団体の長の意見を聴きながら作成される計画。 |
河川審議会 | 河川に関する重要事項を調査審議し、河川整備基本方針を決定する段階で助言や提言などを述べる機関。 |
公聴会 | 河川整備計画の原案について、地域住民の意見を聴き計画に反映させるために行う公開の会議。 |