あきた災害の記憶伝承プロジェクト
あきた災害の記憶伝承プロジェクト
2022・24年と続けて水害にあったが、1年目は夜間だったので対処が遅れ、1階の家財を全て廃棄せざるを得なかった家が多かった。町内を流れる川にかかる橋に流木が引っ掛かり堰き止められて被害が大きくなった。

馬場目川河岸の低地でしばしば河川増水による浸水に悩まされてきたが、区画整理事業で地域課題解決が進んでいる。

雄物川下流域はかつては旭川や太平川も合流し、大雨が降ると広域にわたって市街地が浸水していた。大正年間に大々的に改修工事が行われ、被害回避の改善が試みられている。

雄物川 河口付近の改良のあゆみが野外掲示パネルで解説されている。

雄物川改修の沿革が石碑に刻まれている。

7月15日の24時間降水量が秋田市の仁別観測所で330mmと観測史上最大を記録し、この1日だけで7月の総降水量に匹敵する降雨となったほか、48時間降水量が400mmを超えるなど、市内全域で記録的な豪雨に見舞われた。

7月15日午後11時40分ごろ、秋田市中通の旭川沿いの歩道が約20メートルにわたって崩落。記録的な大雨で、旭川の水位は高い状態が続いていた。崩落現場は飲食店街・通称「川反」の対岸。

7月14日からの大雨により,秋田市周辺では記録的な大雨となり、一級河川雄物川水系・太平川では、床上浸水2,534戸(うち全壊1戸)、床下浸水1,816戸の甚大な被害が発生した。

7月15日からの大雨で秋田市河辺岩見の県道秋田岩見船岡線の一部が崩落した。

7月19日も再び強い雨が降り、寺内神屋敷で午前10時半ごろ、国道7号脇の斜面の土砂が崩落。設会社の資材置き場を押し流し、土砂やがれき、樹木が国道を約30メートルにわたってふさいだ。

地域の土地改良事業にあたり、昭和58年の日本海中部地震による災害復旧工事も施行されたことが石碑に記されている。

6月24日の朝から降り始めた豪雨で冠水した秋田市内。写真は26日楢山交番前で撮影。
写真提供:越前谷清氏

9月26日に台風15号が秋田県を直撃。
写真は秋田市・土手長町通り。令和5年大雨で崩落した旭川沿い。
写真提供:越前谷清氏

森子集落は子吉川の氾濫を嫌って原集落の背後の山中にあり、矢島街道も山中を通っていた。戦後、住民自らの手で堤防を築き、水害を減らして今の場所に集落を移した。堤防跡は今は国道になっている。
森子地区住民熊谷政和さん

昭和39年8月に見舞われた協和・峰吉川地区の豪雨被害。赤い線の部分まで水没した。
写真提供:越前谷清氏

昭和22年7月の大雨水害は、3日間の連続雨量で、院内で362mm、横手で290mm、秋田で220mmを記録した。色褪せて判読しづらい標柱だが、大洪水増水水位の凄まじさを物語っている。

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