災害に備えて〜岩木川
岩木川水系洪水予報・水防連絡会
岩木川水系における水害の防止、被害軽減のため、洪水予報及び水防に関する連絡並びに調整を図るため、青森国道事務所、青森地方気象台、青森県及び岩木川流域の各市町村等関係機関で組織する「岩木川水系洪水予報・水防連絡会」が設置されています。
毎年度当初、委員会を開き、「連絡会」で実施する各種取り組みについて協議し、関係機関相互の連携・協力を深め、危機管理体制に万全を期しています。
委員会の様子 |
岩木川水系重要水防箇所合同巡視
岩木川における、洪水時に水防上特に注意しなければならない「重要水防箇所」を毎年本格的な出水期を前に、「岩木川水系洪水予報・水防連絡会」を組織している関係機関が合同で巡視しています。
「重要水防箇所」では、河川の水位上昇時等に迅速な水防活動を実施することが求められるため、河川管理者及び県・水防管理団体(各市町)・地元水防団など関係各機関が、適切且つ迅速な水防活動実施のため、「重要水防箇所」をあらかじめ熟知しておくことが必要です。
五所川原出張所での巡視の様子 |
藤崎出張所での巡視の様子 |
岩木川水系水防工法訓練
水害を防止し、被害を最小限に食い止めるためには、河川改修等の事業の促進はもちろんのこと、地域の水防団による水防活動が重要です。
「水防活動」は、増水時に堤防の状態を見回り、堤防などに危険な所が見つかったときは、堤防のり面の崩壊や川の水が堤防への浸透を防ぐ「シート張り工」、堤防や地盤を浸透してきた水があふれ出すのを防ぐ「釜段工」などの各種水防工法を実施します。
「岩木川水系洪水予報・水防連絡会」の取り組みの一つとして、毎年、本格的な出水期を前に、関係機関が参加し、万が一の際に、適切且つ迅速に水防工法を実施ができるよう訓練を行っています。
訓練の様子 水防工法の基本となるロープワークを訓練しています。 |
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シート張り工 川表(堤防の川が流れる側)の崩壊や、川の水が堤防に浸透し堤防の決壊を防ぐため、堤防をシートで覆う工法です。 |
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釜段工 堤防や地盤を浸透してきた川の水(漏水)が、住宅地にあふれ出すのを防ぐため、水の噴き出し口を中心に土のうを同心円状に積み上げ、この中に漏水を貯留させ、その水圧により漏水を抑える工法です。 |