5月下旬、チームCSGとして初めて原石山工事の取材に行ってきました!
とても充実した内容となりましたので、発破編とプラント編の2回に分けてお送り致します!
今回は発破編です!では早速行ってみよう
まずは削孔作業を見学! |
クローラードリルで削孔中! 迫力ある~! この日は2台稼働していました! 削孔する長さは9.3m (装薬=5.0m、蓋=4.3m)、 1日あたり約200孔あけていくそうです。 ※岩種や削孔長により変動します。 |
先端に取り付けた「ビット」で地面を叩きながら回転させ、固い岩盤に穴をあけていきます。 |
ビットの回転速度は1分間に最大170回転、叩く回数は2200回と高速回転&高速打撃! |
操縦席も見せていただきました! |
おや? 操縦席内にはモニターが! |
このクローラードリルにはGPSが搭載されているので、
・ドリルが何メートル入っているか
・削孔中の場所にある岩のエネルギー値(硬いor柔らかい)
・何本削孔したか
などがこのモニターにすべて反映されるそうです!
また、モニター内の座標に、岩盤の硬さが色別で印が付けられるため、発破後の岩判定の時に廃棄岩(柔らかい)と使える 岩(硬い)の場所を早く特定できるので、削孔→岩判定まで効率的に作業を行えるとの利点も |
施工管理をICT化することで、発破の測量作業の縮減や基準を満たした原石を効率よく採取することが出来ます!
次に実際発破が行われる現場へ! |
今回は、盤打ち発破を見学させていただきました! 2号トンネル(リンク参照)で体験した発破とは違い、風圧のないこもった爆破になるそうです。 |
装薬について一連の説明をうけます(^o^) |
ピンク色の棒状のものがアンホという火薬です。 中にダイナマイトのようなもの (親ダイというそうです)が入っていました・・・(*_*) |
アンホは爆発しにくい火薬なので、親ダイの爆発力で爆発します。
(親ダイは雷管に電気を流すことで爆発します)
なので、雷や静電気で爆発することもあるのだとか・・・危ない・・・。
静電気が発生しないよう、竹の棒を使用して高さを確認 |
火薬投入! |
爆発時にエネルギーが上にいかないよう、石をかぶせて蓋をします |
装薬された箇所はこのように電気回路で繋げられ、電気によって着火されます。
(右図に回線を繋げてスイッチを押すと着火。)
25/100秒ずらして発破をかけるそうです。
なにやら遠くの方に黄色い箱が・・・ |
近づいてみると、人が1人入れるくらいのサイズ! とっても心もとない感じですが、点火した人の安全確保のため退避する場所だそうです! |
発破の瞬間を動画におさめるため、カメラを設置。 うまく撮れるかな(*´艸`) ←久々!!! セッティング中のチームCSG親方。 (あるく第19回以来の出演) この度、成瀬ダムにカムバックしました!!! |
展望台へ移動し発破に備えます!
15分前・10分前・5分前・1分前にサイレンが鳴り、発破10秒前には秒読みを行い点火→爆破となります。 見逃さないよう双眼鏡を構えて準備万端!
発破の様子は動画でどうぞ! (残念ながら撮影は失敗でしたが、原石山JVより提供していただけました! ありがとうございます) |
発破後の現場へ! (発破終了5分後に、切羽の安全確認終了のサイレンが鳴り、発破終了と工事用道路の通行止め・退避の解除がマイクでアナウンスされます。) |
原石判定を行い、原石の使用可否を判別していきます! |
判定は【オンサイト計測法】という試験法で行います。
オンサイト計測法とは、岩石の硬さなどの判定を現場(オンサイト)で簡易的な機械を用いて短時間で計測できる試験法です。 計測はコンクリートテスター(上図左)とエコーチップ(〇のノートPCみたいなものに)を使用します。 エコーチップはペン状の測定器で、中には硬さが測定できるチップが入っていて、それを測定場所に接触させます。
チップ落下→反発の速度から岩盤の硬さが算出される仕組みとの事!
最後に判定結果をマーキング |
【使用可】 |
【廃棄岩】 |
マーキングの文字には意味があり、左側の数字の『2』は2材→CSG材として利用、右側の漢字の『凝』は凝灰岩のため廃棄岩と、一目でわかるようになっています(*^_^*)
今回は、削孔→装薬→発破の流れを見学させていただきました!
発破を知らせるサイレンや爆発音は、とても薄っすらですが展望台でも確認できますし、爆破の様子も望遠鏡必須ですが確認することができますので、タイミング良くその時間にお近くを通られる方はぜひお立ち寄りください(*^^*)
いよいよ次回!骨材プラント編! 【Part.2 骨材プラント編】をご覧ください(*^^*)
第38回 成瀬ダム国道付替2号橋上部工の施工状況を見学しました 第40回原石山工事の見学に行ってきました!~Part.2 骨材プラント編~