水門・排水機場
水門、樋門・樋管
水門や樋門・樋管は、支川が本川(最上川)に合流する地点に支川を横断して設けられ、本川の洪水流が支川に逆流(上流にむかって水が遡上すること)するのを防止するための施設です。
水門は、通常開いていますが、本川の水位が支川の水位より高くなるとゲートを閉じ、本川の堤防の代わりとなる機能を有しています。
本川の水位が支川の水位より低くなると再び開き、支川の水を流します。
水門
水門は、堤防を分断して、ゲートを設置するものを水門と呼びます。堰と違い、ゲートを閉めた水門そのものが堤防の役割を果たします。支川の横断のために橋が設けられます。
大旦川水門
貴船川水門
樋門・樋管
堤防の中にコンクリートの水路を通し、水路の出口にゲートを設置したものを樋門または樋管と呼びます。樋門と樋管の明確な区別は、ありません。堤防を横断する水路の形状が箱形のものや2m以上の比較的規模が大きいのものを樋門と呼び、比較的規模が小さく水路の形状が丸い管となっているものを樋管と呼んでいることが多いようです。
今町排水樋管
小鶴沢川排水樋門
排水機場
本川の洪水流が支川に逆流を防止のため水門などのゲート閉じられた支川の出口を失った水は、内水となって貯まります。内水の周辺地区では冠水するなど大きな被害が生じます。この内水被害を解消するため、ポンプ場や吐出水槽などの付帯設備により本川に強制排水するために設けられた施設が排水機場です。
排水機場名 | 排水量 | 完成年 | 所在地 |
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大旦川排水機場 | 10.0m3/秒 | 昭和48年2月 | 村山市河島 右岸106.2k |
新田川排水機場 | 5.6m3/秒 | 昭和43年8月 | 河北町吉野 右岸109.8k |
沼川排水機場 | 10.0m3/秒 | 昭和51年10月 | 寒河江市日田 左岸125.4k |
渋川排水機場 | 2.0m3/秒 | 昭和55年3月 | 河北町谷地道海 左岸114.3k |
石子沢川排水機場 | 8.0m3/秒 | 昭和61年11月 | 中山町長崎 右岸125.4k |
荷口川排水機場 | 1.2m3/秒 | 平成23年3月 | 東根市小田島 村山野川左岸1.4k |
大旦川排水機場
大旦川排水機場は、稼働時間・操作頻度が非常に多く老朽化に伴う改築を実施しました。
改築工事は、平成26年6月完成(事業:平成23年度〜平成26年6月)