砂防えん堤(詳細)
昭和14年
No.1 濁沢第1砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式玉石コンクリート ●規模:高さ9.0m、幅56m ●計画貯砂量:31,000m³
※昭和12年から始まった、山形県で最初の直轄砂防ダムです。
資機材の搬入から施工まで、すべてが人力によって造られました。 |
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昭和16年
No.2
濁沢第2砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式玉石コンクリート ●規模:高さ10.0m、幅58m ●計画貯砂量:35,000m³
※立谷沢川で2番目の直轄砂防ダムで、昭和14~16年の3ヵ年で造られました。
資機材の搬入から施工まで、すべてが人力によって造られました。 |
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昭和19年
No.3
濁沢第3砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式玉石コンクリート ●規模:高さ17.0m、幅47m ●計画貯砂量:110,000m³
※立谷沢川で3番目の直轄砂防ダムで、昭和15~19年の5ヵ年で造られました。
資機材の搬入から施工まで、すべてが人力によって造られました。 |
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昭和27年
No.4
六渕砂防えん堤 ** 登録有形文化財 **
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●構造:不透過型、重力式玉石コンクリート ●規模:高さ15.0m、幅157m ●計画貯砂量:1,000,000m³
※立谷沢川流域で最大級の貯砂量を有する、玉石積み粗石コンクリート造りの砂防ダムです。
えん堤上部(袖部から水通し)は、割石を亀甲積しています。 |
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昭和28年
No.5
瀬場砂防えん堤 ** 登録有形文化財 **
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●構造:不透過型、重力式玉石コンクリート ●規模:高さ6.0m、幅193.3m ●計画貯砂量:258,500m³
※玉石積み粗石コンクリート造りで、副えん堤と水叩き二段で4段の滝になっています。
水通しが、川の流れが中心にくるよう六角形の形状になっています。 |
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昭和30年
No.6
玉川第1砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式玉石コンクリート ●規模:高さ8.5m、幅100m ●計画貯砂量:30,000m³
※濁沢・瀬場・六渕砂防えん堤に続く6番目の直轄砂防ダムで、昭和28~29年の2ヵ年で造られました。
昭和46年に改修工事が行われています。 |
No.7
玉川第3砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式玉石コンクリート ●規模:高さ8.0m、幅55m ●計画貯砂量:33,700m³
※7番目に完成した直轄砂防ダムで、昭和29~30年の1年半で造られました。
玉川第2砂防堰堤より先に、上流側から建設が始まりました。 |
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昭和32年
No.8
玉川第2砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式玉石コンクリート ●規模:高さ8.0m、幅88.5m ●計画貯砂量:33,700m³
※8番目に完成した直轄砂防ダムで、昭和30~32年の3ヵ年で造られました。
令和元年に改修工事が行われています。 |
No.9
本沢第1砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式玉石コンクリート ●規模:高さ17.0m、幅86m ●計画貯砂量:740,000m³
※濁沢合流点のすぐ下流で、4年4ヵ月の歳月をかけて造られました。濁沢が合流するため
完成後の埋没(満砂)が早かったそうです。下流には月の沢発電所があり、本沢・濁沢からの
土砂流出を抑えています。 |
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昭和35年
No.10
赤沢第1砂防えん堤
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●構造:不透過型、アーチ式 ●規模:高さ25.0m、幅57.7m ●計画貯砂量:310,000m³
※手動式計算機を駆使して、職員が設計を行った東北で最初のアーチ式砂防ダムです。
下流には月の沢発電所があり、赤沢川からの土砂流出を抑えています。 |
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昭和40年
No.11
本沢第2砂防えん堤
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●構造:透過型、大暗渠型 ●規模:高さ17.0m、幅88m ●計画貯砂量:820,000m³ |
※昭和34年から昭和40年まで約6年の歳月を
かけて完成した砂防えん堤です。
工事用道路として堰堤本体に橋が架けられ
ました。平成19~25年に大規模改修を行い、
大暗渠式の透過型砂防えん堤に変わっています。 |
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昭和41年
No.12
潜岩砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式コンクリート ●規模:高さ25.0m、幅144m ●計画貯砂量:1,000,000m³
※昭和37年から昭和41年までの5カ年の歳月を経て完成しました。
川幅が狭く本流を締め切ることができないため、「潜岩」に仮排水トンネルを造りました。
昭和41年 「全建賞」受賞 *(社)全日本建設技術協会 |
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昭和43年
No.13
玉川第4砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式コンクリート ●規模:高さ8.0m、幅98m ●計画貯砂量:28,000m³
※当初玉川では3基の計画でしたが、土砂供給が多いことから第2と3の間に更に2つのえん堤が
計画されました。この時期には道路もできて、工事も機械化されました。
平成30年に改修工事が行われています。 |
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昭和44年
No.14
玉川第5砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式コンクリート ●規模:高さ8.0m、幅96m ●計画貯砂量:26,000m³
※当初玉川では3基の計画でしたが、土砂供給が多いことから第2と3の間に更に2つの堰堤が
計画されました。この時期には道路もできて、工事も機械化されました。
平成30年に改修工事が行われています。 |
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昭和50年
No.15
伝五沢砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式コンクリート ●規模:高さ12.0m、幅67m ●計画貯砂量:7,000m³
※伝五沢は急峻な地形で大雨の時には水音すごく、山崩れで土砂の流出の激しい渓流です。
立谷沢川の合流点まで2基の床固工と護岸工でつながれています。この沢には魚が住めません。 |
No.16
玉川第6砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式コンクリート ●規模:高さ11.0m、幅175m ●計画貯砂量:120,000m³
※この砂防堰堤から下流は玉川流路工になり、立谷沢川に合流します。平成7年の改修の際に、地元の
龍神伝説を表す龍の絵が描かれました。この龍は塗装ではなく色のついた天然石を組み合わせた
モザイク画です。北月山荘から近く、散策路や石碑などもあって見どころの多い場所です。 |
No.17
本沢第3砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式コンクリート ●規模:高さ25.0m、幅131m ●計画貯砂量:1,200,000m³
※本沢第2砂防えん堤完成の2年後、工事用道路もできて第3ダムの工事が始まりました。
規模が大きく、8年の歳月をかけて完成しました。 |
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昭和53年
No.18
角沢砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式コンクリート ●規模:高さ14.0m、幅89m ●計画貯砂量:47,000m³
※角沢は雨毎に山崩れと出水が激しい沢ですが、また一方でカジカやヤマメの住む自然豊かな沢です。 |
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昭和55年
No.19
妹沢砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式コンクリート ●規模:高さ15.0m、幅51.5m ●計画貯砂量:100,000m³
※あばれ沢で両岸の山が激しく崩落するため、雨のたびに土砂の流出が激しい沢です。
この沢の下流にイチョウ木という有名な大木があります。また武士の住居跡があることで知られています。 |
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昭和56年
No.20
前の川砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式コンクリート ●規模:高さ14.0m、幅88m ●計画貯砂量:100,000m³
※角沢と同じ暴れ川で、昔両岸にあった田畑は洪水の都度流出していました。 |
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昭和57年
No.21
伝五沢第2砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式コンクリート ●規模:高さ13.5m、幅53.6m ●計画貯砂量:7,000m³
※下流の伝五沢砂防えん堤とはわずか300mしか離れておらず、ほぼ同一地点ですが、河床高さは
約25mの差があり滝のようになっています。第1砂防えん堤竣工のわずか5年後に工事が始まりました。
それだけ危険な沢であったということです。 |
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昭和60年
No.22
松沢砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式コンクリート ●規模:高さ18.0m、幅57.5m ●計画貯砂量:41,400m³
※松沢は上流に広い流域をもち、下流が岩壁で狭くなっているため、大雨になると急激に増水する
危険な沢です。昭和57年から松沢の砂防ダム建設に着工しました。 |
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昭和61年
No.23
濁沢第4砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式コンクリート ●規模:高さ18.0m、幅163.5m ●計画貯砂量:156,000m³
※昭和51年8月に着工しましたが、工事中の土砂崩れ、洪水、降雪等の障害による困難のため、
工事期間は11ヶ年にわたり昭和61年10月に完成しました。 |
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平成2年
No.24
赤沢第2砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式コンクリート ●規模:高さ20.0m、幅65m ●計画貯砂量:744,000m³
※ ここは赤沢の箱ぶち岩山と呼ばれる場所で、両岸が岩で急流になっています。 |
No.25
本沢第4砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式コンクリート ●規模:高さ20.0m、幅162m ●計画貯砂量:596,400m³
※本沢上流のより険しい場所で、第3砂防えん堤完成の10年後に着工しました。 |
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平成6年
No.26
濁沢第5砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式コンクリート ●規模:高さ32.0m、幅97.58m ●計画貯砂量:540,000m³
※濁沢第4砂防えん堤完成と同時に着工され、9年をかけて完成しました。
高さ32mで、立谷沢川砂防えん堤の中で最大の高さです。 |
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平成7年
No.27
玉川第7砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式コンクリート ●規模:高さ11.0m、幅148m ●計画貯砂量:53,500m³
※めずらしい中空重力式で、景観に考慮して上下流面を自然石模様にしています。 |
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平成8年
No.28
前の川第2砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式コンクリート ●規模:高さ6.5m、幅98m ●計画貯砂量:5,500m³
※前の川第1砂防えん堤の下流に新たに建設されました。 |
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平成9年
No.29
水沢川砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式コンクリート ●規模:高さ9.0m、幅123.5m ●計画貯砂量:18,900m³ |
No.30
角沢第2砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式コンクリート ●規模:高さ18.0m、幅69m ●計画貯砂量:47,000m³
※角沢で2基目の高さ18mのハイダムです。 |
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平成11年
No.31
伝五沢第3砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式コンクリート ●規模:高さ24.0m、幅57m ●計画貯砂量:64,200m³
※昭和63年度に工事用道路に着手し、平成5年からコンクリートの打設を開始、平成11年に完成しました。
高さ24mと流域でも最大級の高さです。 |
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平成12年
No.32
松の木下沢砂防えん堤
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●構造:透過型、堰上げ型スリット ●規模:高さ13.0m、幅62.5m ●計画貯砂量:20,700m³ ※立谷沢川流域では初めての透過型(コンクリートスリット)砂防堰堤です。
下流への土砂供給を調整し、魚道と合わせてイワナなどの移動を妨げないよう環境に配慮しています。 |
No.33
赤沢第3砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式コンクリート ●規模:高さ23.0m、幅78m ●計画貯砂量:480,000m³
※赤沢は本沢より山を越えないと行けないため、工事用道路の施工にも時間がかかり、
平成3年に工事が始まってから10年をかけて完成しました。 |
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平成15年
No.34
潜岩第2砂防えん堤
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●構造:水制ダム、不連続型ブロック積えん堤 ●規模:高さ5.0m、幅82.6m ●計画貯砂量:16,500m³
※めずらしい不連続型えん堤で、左右岸で本堤の位置が前後している透過型の砂防えん堤です。
土砂捕獲量をアップするための改修工事が進められており、現在ブロックは撤去されています。 |
No.35
松沢第2砂防えん堤
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●構造:透過型、バットレス型 ●規模:高さ14.5m、幅69.6m ●計画貯砂量:36,200m³ |
No.36
本沢第5砂防えん堤
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●構造:透過型、鋼管フレーム型 ●規模:高さ14.5m、幅100m ●計画貯砂量:374,000m³ |
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平成16年
No.37
御蔵沢砂防えん堤
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●構造:透過型、堰上げ型スリット ●規模:高さ8.5m、幅44.5m ●計画貯砂量:1,200m³ |
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平成17年
No.38
前の川第3砂防えん堤
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●構造:透過型、堰上げ型スリット ●規模:高さ14.5m、幅50m ●計画貯砂量:14,025m³ |
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平成19年
No.39
工藤沢砂防えん堤
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●構造:不透過型、重力式コンクリート ●規模:高さ8.0m、幅60.5m ●計画貯砂量:3,000m³ |
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平成20年
No.40
工藤沢第2砂防えん堤
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●構造:透過型、鋼管フレーム型 ●規模:高さ6.5m、幅44m ●計画貯砂量:20,520m³ |
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平成21年
No.41
板敷川砂防えん堤
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●構造:透過型、セル型 ●規模:高さ10m、幅54m ●計画貯砂量:16,600m³
※鋼材で出来た円筒の中に土砂を詰めたセル型砂防堰堤です。中詰材には残土を活用しています。 |
No.42
濁沢第6砂防えん堤
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●構造:透過型、堰上げ型スリット ●規模:高さ27m、幅141m ●計画貯砂量:325,000m³
※本体内部は中詰材を用いてコンクリート量を減らしています。
中央部にあるスリットで土砂を流し土砂量を調節し、洪水時にはコンクリートの重さで土石流を
食い止めます。 |
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平成26年
No.43
丑ノ沢砂防えん堤
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●構造:不透過型、鋼製ウォール型(INSEM) ●規模:高さ13.5m、幅57m ●計画貯砂量:2,150m³
※えん堤内部に土砂とセメントを混合した材料を詰めた砂防えん堤(上流面:軽量鋼矢板、
下流面:コンクリートブロックによる)で、発生土砂を有効活用しています。
イワナやヤマメなどが遡上しやすいように魚道を設けて、渓流環境に配慮しています。 |
No.44
科沢川砂防えん堤
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●構造:透過型、バットレス型 ●規模:高さ11.0m、幅56m ●計画貯砂量:12,198m³
※水通し部分に格子枠の鋼製スリットを設置したえん堤で、平常時には流れを止めることなく
土砂を流下させ、土石流が発生した際には、巨石や転石などの土砂や流木等を食い止めます。 |
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平成28年
No.45
東大沢砂防えん堤
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●構造:不透過型、鋼製ウォール型(INSEM) ●規模:高さ9.5m、幅112m ●計画貯砂量:33,900m³ ※えん堤内部に土砂とセメントを混合した材料を詰めた砂防えん堤(上流面:軽量鋼矢板、
下流面:コンクリートブロックによる)で、発生土砂を有効活用しています。 |
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令和2年
No.46
濁沢第8砂防えん堤
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●構造:透過型、堰上げ型スリット ●規模:高さ14.5m、幅106m ●計画貯砂量:90,000m³
※平成22年度に着工しましたが、平成23年に池ノ台が崩落し、平成25年まで工事を休止していました。
平成26年に工事が再開され、令和2年までの8ヶ年を経て完成しました。
副堰堤は既設の治山ダムを改良しており、下流面を腹付けしています。主堰堤は既設の治山ダムの
堆砂敷に位置するため、基礎部を地盤改良しています。 |
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令和5年
No.47
科沢砂防堰堤
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●構造:透過型、鋼管フレーム型 ●規模:高さ6.5m、幅56.3m ●計画貯砂量:1.000㎥
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