ゼロエミッション・ロード モデル事業の紹介
管理段階モデル事業
消融雪溝への海水利用 青森工事事務所
青森工事事務所では、青森市内の一般国道4号において除雪した雪を融かすための消融雪溝に海水の熱を活用する取り組みを行っています。
雪の多い東北の各都市では、都市内に降り積もった雪を除雪したあと川や海に運ぴ処理することがありますが、その運搬処理には多くの機械や人手が必要となるほか、寒さの中での過酷な作業となります。ごれらの作業を減らすと共に、運搬機械等の使用を減らし、化石エネルギーの使用量や二酸化炭素の排出量を削減しようというものです。
ゼロエミッションへの取り組み
除雪によって道路脇に堆雪した雪を速やかに処理するための方策として、青森市に豊富に存在する海水を使用した消融雪溝に着目し、平成12年2月から3月にかけて実証試験を行い、利用の可能性について検討しています。
○実証試験にあたっての着目点
- 消融雪溝は、地下水熱などの僅かな熱エネルギーで消融雪する施設で、水が流れる程度の緩い勾配でも設置が可能で、道路幅員によっては大きな側溝断面を必要としないことから、既設の側溝を改良して利用することも可能です。
- 海水は冬期でも水温が5度程度あり、河川水より融雪効果が高く、水量が豊富なことから取水範囲によっては低コストでの利用が可能です。
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○実用化にむけて
- 側溝断面の違う2種類の消融雪溝を240mにわたって設置し、試験を行い、貴重なデータを得ることができました。今後、さらにデータの検討を進め、実用化を図っていきます。(平成13年2〜3月にかけて実証試験を行う予定です。)
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