道路技術開発
建設副産物の溶融固化・溶融スラグの利用技術
建設副産物活用の現状
東北地方では、釜石市の清掃工場において、一般ゴミから溶融スラグを生成するための溶融炉が、全国に先駆けて稼動しており、他の自治体においても導入が進められています。生成された溶融スラグは、一般土木材料としての利用が期待されており、また、産業廃棄物の約半数を占める建設系廃棄物についても、その有効活用が期待されており、溶融固化技術が適応可能か技術研究開発中です。
技術研究開発の目標
- 溶融スラグの一般土木材料としての利用技術の開発
- 建設副産物の溶融固化適応性の検討
溶融スラグの特徴
溶融スラグとは、一般家庭から排出されたゴミを、概ね1200℃以上の高温条件下で有機物を熱分解、ガス化、燃焼させ、無機物のみとしたガラス質の固化物です。
その特徴としては、焼却灰に含有される重金属類やダイオキシン類は加熱、溶融時の揮散、熱分解されることから、ほとんど残存せず、安全な材料として利用可能です。