道路技術開発
刈草の有効利用技術
刈草活用の現状
道路法面、河川堤防等の除草による刈草の発生量は、東北地方整備局管内で年間約3万トンであり、そのうち堆肥や畜産飼料として有効活用されているのは一部のみで、大半は焼却等により処理してきました。
しかしながら、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の改定により刈草の現地での焼却処分が困難となるとともに、処分場の不足等もあり刈草の処理に苦慮している現状です。
技術研究開発の目標
- クリンカアッシュを用いた土壌改良材の開発
- フライアッシュ及び牡蠣殻を用いた土壌固化材の開発
刈草固形燃料の特徴
除草作業により発生した刈草を、破砕・粉砕し乾燥させることにより燃焼に適した素材をつくり、圧縮工程を経て固形化した燃料を製造し、安定した燃焼力が得られるか技術研究開発中です。
小型ボイラーによる燃焼状況
道路路面下に埋設したヒートパイプを通して、固形化燃料の燃焼で得た熱を伝え、路面上に堆雪した雪に対する融雪効果についての検証状況。
小型ボイラーの熱を利用した融雪設備現地試験全景