道路技術開発
石炭灰など廃棄物の利用技術
廃棄物(石炭灰・牡蠣殻等)活用の現状
火力発電所から排出される石炭灰の量は全国で年間約700万トンで、そのうち有効利用されているのは約7割程度です。
また、東北地方では牡蠣養殖等により大量の貝殻が発生しており、一部は飼・肥料や土地造成材として活用されていますが、残りは未活用のまま野積みにされており、その処理に苦慮している状況です。
技術研究開発の目標
- クリンカアッシュを用いた土壌改良材の開発
- フライアッシュ及び牡蠣殻を用いた土壌固化材の開発
石炭灰の特徴
- クリンカアッシュ
- 強アルカリ性の多孔性の微細粒子で、保水性や保肥性に優れていることから土壌改良材として利用可能か技術研究開発中です。
- フライアッシュ
- 強アルカリ性の球状の微細粒子で、セメントに混合すると耐久性・水密性を向上させることから主にセメント材料として利用されています。セメント材料以外にも、土壌固化材としても利用可能か技術研究開発中です。
牡蠣殻の特徴
牡蠣殻は良質なカルシウムが主成分であり、焼成することにより生石灰と近い性状となります。焼成した牡蠣殻を土壌に混合すれば石灰による地盤改良と同様な土壌固化が期待できることから、土壌固化材として利用可能か技術研究開発中です。
石炭の発生量と利用量
- クリンカアッシュの発生量と利用量(東北電力所管火力発電所の平成9年度実績)
- フライアッシュの発生量と利用量(東北電力所管火力発電所の平成9年度実績)