東北地方の風景街道

登録ルート紹介

出羽の古道 六十里越街道

ルート概要

 鶴岡市から湯殿山南側を通り、山形市へと続く「六十里越街道」は、出羽三山(月山、湯殿山、羽黒山)への信仰の道といわれ、庄内藩主の参勤交代路としても利用されていた古道です。かつて宿場町として栄えた田麦俣には、茅葺き屋根の多層民家が今も往時の姿をみせています。千二百年の歴史と共に自然の移り変わりを楽しみ、古の人々の「ゆどの参り」への想いを体感できるトレッキングイベントを多数開催しています。

ルート位置図

ルート位置図

ルート沿線の地域資源のご紹介

【観る】大堀抜(おほのぎ)
大堀抜(おほのぎ) 尾根筋近くを切り通しの道に掘りぬいた区間で快適な緑のトンネルが楽しめる。
「ほのぎ」は「ほりぬき」が訛ったもの。

【観る】千手ブナ
千手ブナ 街道のシンボルの樹齢約400年のブナの大木。張り出した無数の枝がまるで千手観音のよう。
旅人の安全を見守っています。

【観る】花ノ木坂
花ノ木坂 ブナ林と雪椿の群生地の街道で一番人気の坂道。花ノ木とは「もみじ」のことを指す。

【観る】護摩壇石ごまだんいし
護摩壇石 1200年の歴史を誇る街道には、弘法大師の様々な伝説が残る。この石の上で「護摩祈祷」を行ったとされる。

【遊ぶ】六十里越街道まつり
六十里越街道まつり 毎年5月の中旬に、田麦俣多層民家の前において、その年のトレッキングの安全祈願を兼ねて開催します。当日は「ユキツバキトレッキング」や地元の山菜の販売、郷土芸能の発表など、雪解けの中、大勢の参加者が早春の田麦俣でふれあいます。

田麦俣多層民家
住 所:山形県鶴岡市田麦俣地内
連絡先:0235-53-2111(鶴岡市役所朝日庁舎総務企画課)
田麦俣多層民家 鶴岡市田麦俣に見られる兜造り多層民家の代表的なもので、昭和49年4月、山形県有形文化財の指定をうけた市有建造物です。

日本風景街道ポータルサイト ルート紹介ページ


ルートの魅力を向上させるための取り組み

街道整備作業
街道整備作業
▲毎年ハイシーズン前に、街道ボランティアの皆さんが木階段や埋もれている史跡の発掘に参加し、街道の魅力向上に貢献しています。

六十里越街道フォーラム
六十里越街道フォーラム
▲街道関係者が一同に集い、地域振興・文化振興につなげるための意見交換を展開しています。

山岳トイレの整備
山岳トイレの整備
▲千手ブナ及び細越峠周辺の二箇所に、自然保護に配慮したバイオトイレを整備し訪れるトレッカーの利便に供しています。

とうほく街道会議の開催
とうほく街道会議の開催
▲西川町「弓張平公園」パークプラザを主会場に、第6回出羽の古道六十里越街道大会を開催。基調講演、パネルディスカッション、街道談義、街道探訪会など、多数の参加の下、盛大に開催されました。