第3回猪苗代地区道路景観整備追跡検討委員会開催!!
 平成16年9月14日(火)猪苗代町において第3回猪苗代地区道路景観整備追跡検討委員会を開催いたしました。


●委員会の様子

猪苗代地区の景観について活発な議論が交わされました。
委員会の様子1 整備後


●これまでの経緯と今後の流れ

※ 図をクリックしますと、拡大図で確認することが出来ます。

●今回の委員会で決まったこと

 
金の橋・銀の橋に設置する高欄・親柱の工事スケジュールの見直し(平成16年度→平成17年度に改修工事)

金の橋・銀の橋区間の歩行者周遊ネットワークについては、今後ワーキングにおいて検討していく(詳細はこちら

●金曲バイパスにおける転落防止柵について
【一般部】国道49号の転落防止柵と統一性を持たせ縦桟型としました。


【橋梁部】眺望性に配慮し、透過性の高い横桟型のデザインとしました。

●委員会での主な意見等

金の橋・銀の橋区間の歩行者周遊ネットワークの検討
 
金の橋・銀の橋周辺の史跡とあわせて地域の整備や活性化に生かすこと。
金の橋や銀の橋からの入口がわかりづらく、看板等を整備すること。

猪苗代地区のサイン(看板)設置計画について
 
サイン(看板)は、見せる対象者を考慮した上で検討すること。
空間・眺望を阻害する恐れがあり注意して設置する必要がある。
観光客が歩いて見るサインは、直接歩行者が手で指せる高さが限界である。

●現在の猪苗代地区の整備状況

現在の猪苗代地区においての整備状況について報告しました。
中央分離帯や歩道にプランターや花を植えることにより「もてなしの心」を演出しています。

▼堅田交差点付近中央分離帯の植栽整備
堅田交差点付近中央分離帯の植栽整備
▼町道三城潟天鏡台線交差点付近の植栽整備
委員会の様子1


●緑地帯の植栽整備について

当委員会の堀委員(東京大学アジア生物資源環境研究センター教授)より緑地帯の植栽整備についてアドバイスをいただきましたのでご紹介いたします。
まず、下の左右の写真は、同じ場所で同じ大きさの植栽帯になっています。
では、左右の写真では、ほかにどこが違うでしょうか?

植栽整備前 植栽整備後

 そうです。左の写真が植栽帯の土をフラット(平ら)、右の写真が植栽帯の土をマウンド(築山)を作って木を植えています。同じ大きさの植栽帯なのですが、マウンドを作った方が見栄えします。このように緑が目に飛び込んでくる量を『緑視量(りょくしりょう)』といい、緑視量を多くすることが緑豊かに見せるコツです。
 つまり同じスペースに草を植えることでも、このように土を盛り上げて緑のボリュームを大きくすることで、見た人に「すごいなぁ」「良い緑だなぁ」と思わせることが出来ます。

 左図は、江戸時代に整備された街道です。街道は必ずこのような並木と称する植栽帯を持っており、土を盛り上げて作るのが常識でした。日本では緑をつくる時には、このように緑視量を上げて緑の印象を強くするというのが伝統的に行われてきました。是非思い出してください。

 郡山国道事務所では今回の堀先生のアドバイスを参考にしながら今後も緑地帯の植栽整備に取り入れていきたいと考えております。



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