
そうです。左の写真が植栽帯の土をフラット(平ら)、右の写真が植栽帯の土をマウンド(築山)を作って木を植えています。同じ大きさの植栽帯なのですが、マウンドを作った方が見栄えします。このように緑が目に飛び込んでくる量を『緑視量
(りょくしりょう)』といい、緑視量を多くすることが緑豊かに見せるコツです。
つまり同じスペースに草を植えることでも、このように土を盛り上げて緑のボリュームを大きくすることで、見た人に「すごいなぁ」「良い緑だなぁ」と思わせることが出来ます。

左図は、江戸時代に整備された街道です。街道は必ずこのような並木と称する植栽帯を持っており、土を盛り上げて作るのが常識でした。日本では緑をつくる時には、このように緑視量を上げて緑の印象を強くするというのが伝統的に行われてきました。是非思い出してください。
郡山国道事務所では今回の堀先生のアドバイスを参考にしながら今後も緑地帯の植栽整備に取り入れていきたいと考えております。