緊急情報/防災情報 |
平成18年8月19日 18時00分 |
岩手河川国道事務所 |
2006/08/19 18:00【防災情報】(記者発表)岩手河川国道事務所 砂防防災情報 (第4報) |
■砂防えん堤及び土石流センサーが効果を発揮 ■網張観測所では観測史上最大の時間雨量58mmを記録 |
◆8月18日朝からの岩手山周辺での豪雨により、岩手河川国道事務所では8月18日9時50分に災害対策支部(注意体制)を設置し、8月18日16時に警戒体制に移行しました。 本日、砂防施設を点検した結果、八幡平市松川流域においては、工事用道路の流出や魚道閉塞等の被害が発生しました(被害額については算定中)。また、雫石町長山に設置している網張雨量観測所では18日の15時から16時にかけて1時間あたり58mmの観測以来最大値を記録し、有根沢等の流域では大量の土砂が流出しましたが、昨年、完成した有根沢第2砂防えん堤及び、現在、工事中の有根沢第3えん堤では、砂防施設が土石流土砂を堆積させ、下流への流出防止効果を発揮しました。 さらに、岩手山周辺で主要な渓流に設置している土石流センサーが出水により作動したことから、岩手河川国道事務所では関係自治体等へ情報提供し、それを受けた自治体の広報活動で、下流の釣り人等が被災を免れるといった情報伝達に関する面でも効果がありました。 なお、雫石町長山の御神坂沢で発生した土石流により岩手山火山監視用の光ケーブル等が被災しましたが、今のところ画像配信に影響はありません。 現在、降雨は小康状態であることから、災害対策支部(警戒体制)を注意体制へ移行し、施設の復旧に努めることにします。 ◆岩手河川国道事務所では、明日(8/20)、ヘリコプターを活用し、砂防の学識経験者、岩手県及び関係自治体と共同で、上空から被災状況調査を実施する予定です。 1.岩手河川国道事務所の体制 平成18年 8月18日 9:50 八幡平山系砂防 注意体制 平成18年 8月18日 16:00 八幡平山系砂防 警戒体制 平成18年 8月19日 17:00 八幡平山系砂防 注意体制 2.雨量情報 平成18年 8月19日 17時00分現在の雨量は以下のとおりです。 山系名 観測所名 降始めからの累積雨量 八幡平山系 東八幡平(八幡平市松尾寄木) 103o 八幡平山系 網張(雫石町長山) 173o 八幡平山系 松川(八幡平市松尾寄木) 107o 八幡平山系 滝ノ上(雫石町長山) 82o 3.砂防施設の被災状況及び効果発現状況 有根沢第2砂防えん堤の効果(245KB) 有根沢第3砂防えん堤(工事中)(366KB) 澄川第2砂防えん堤(工事中)(248KB) 土石流感知センサーの状況(127KB) <発表記者会:岩手県政記者クラブ> |
問い合わせ先 |
国土交通省 東北地方整備局 岩手河川国道事務所 副所長(河川) 西條 一彦(090-3126-2201) 調査第一課長 一戸 欣也(090-3126-2036) |