岩木川でも考えてみる 
「 ダ ム の 緊 急 放 流 」と は

 
「緊急放流」がはじまると川の水量が増してきます。
より安全となる避難行動をとりましょう。 
 
 
 先日の台風19号の襲来の際には、国内の多くのダムが「緊急放流」を行いました。緊急放流とはどういったものなのでしょうか。今回と2回に分けて解説したいと思います。 
 
 「緊急放流」を説明するにあたり、ダムの状態を理解してもらうために、以下の3つの状況を覚えてもらうと理解しやすいと思います。つぎを確認していきましょう。
 
 
 
 
 
次に、ダムの洪水のときの運用をみていきましょう。 
■ 計画や想定内の範囲では以下のとおりとなります。
         
 
  ① 洪水がはじまり、計画の量になるまでは(A)の状態をとります。
    (ダム水位は一定)
  ② 洪水がどんどんすすみダムに流れ込む量が増えると規定の放流量を放流して多 
    くの洪水を貯め込み(B)の状態とします。
    (ダム水位は上昇)
  ③ 洪水が計画の量に低下した後は(A)の状態にもどして、ダムの水位を一定に 
   保ちます
    (ダムによっては、②→③の段階で(C)の状態に移行するダムもあります。)
  ④ 下流の河川の洪水がおさまってから(C)の状態に移ります。
     (ダム水位は降下)
 
 注:各ダムの洪水調節の方法や洪水調節したあとの放流方法はダムによって異なっています。
 
 2019.10.29執筆 出張所長 中野
 
(その2につづく) 
 
 
 
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