秋田県と岩手県にまたがる八幡平山系(はちまんたいさんけい)は、鳥海・那須火山帯(ちょうかい・なすかざんたい)の中にあり、周りには大昔に流れ出した溶岩(ようがん)が広がっています。このため地質(ちしつ)はもろく、風化(ふうか)がすすむ山肌(やまはだ)からは土砂が流れ出しています。そして多くの人の命や家、田畑、道路などが土石流(どせきりゅう)の危険にさらされています。
また、八幡平山系は自然が豊かで、多くの温泉やスキー場があるリゾート地としても知られています。そのため、恵まれた自然環境(しぜんかんきょう)を守るとともに、そこに住んでいる人たち、そして観光客(かんこうきゃく)を含めた多くの人の命を土砂災害(どしゃさいがい)から守ることが重要となっています。 |