山地渓流域に成立する中洲の特徴を決定づける主要な要因は砂礫、腐植層などの構成土砂の違いによるものでした。
構成土砂の違いは中洲の大きさや比高、立地環境などに変化を与えており、特に、比高の違いによって構成樹種も大きく変化していることがわかりました。つまり、侵入条件、冠水頻度などが構成樹種を変化させている要因であると考えられます。
また、中洲の特徴は成立要因、および時間の経過によって変化していくものであると考えられ、それに伴った形で構成樹種も変化していくといえます。よって、中洲の立地環境によっては植生遷移が進まないことも十分考えられ、周辺の河畔林や渓畔林の植生遷移とは異なった形で遷移しているということができます。
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