あけましておめでとうございます!
今年もチームCSGをどうぞよろしくお願い致します(*^^*)
さて、新年一発目の取材! 「チームCSGが行く!第30回」にも掲載したこのトンネルを覚えていますか!? 前回はザックリとした説明だけでしたが、今回はこのトンネルの内部に入ってみました(*^^*) |
このトンネルは【リムグラウトトンネル】といいます。
ダムを造る岩盤の中には亀裂や断層があり、その隙間から漏れ出した水がダムの安定性を脅かす可能性があるのです(((+_+)))
これを防ぐために、岩盤の隙間をセメントと水を混ぜた「セメントミルク」で埋め、岩盤を補強する工事を【グラウチング】といい、このトンネルはその工事を行うためのものになります。
↑これがリムグラウトトンネルの位置。(かなりザックリですm(__)m) 右岸は117.6メートル、左岸は89メートルのトンネルを掘ります。 取材に行った日は右岸側トンネルの掘削が終わり、グラウチングに入る前の覆工コンクリート工(コンクリートの壁を造る)に取り掛かるところでした。 |
年明けのダムサイト。 今年は雪が少ないですね~⛄ |
トンネル坑口。 上には化粧木が! 山の神様に工事の安全を祈願するためのものです(*^^*) 山の神様やトンネル工事のジンクスに関しては第1回あるくをご覧ください☆ |
トンネル内部。木の板がギッシリ( ゚Д゚)!
この工法は「矢板(やいた)工法」といって、古くから使われている工法なんだそう。※「在来(ざいらい)工法」とも言います。
ザックリ言うと、鋼製支保工と岩盤の間を木の板で固定するって感じです。
鋼製支保工とは?そもそもトンネルの造り方って?と疑問に思って方は、第1回あるくをご覧ください(*^^*)
一番奥にはスライドセントル(移動式型枠)が! 一番奥から手前に移動しながら、覆工コンクリート工として岩盤と型枠の間にコンクリートを打設していくんですね~。 |
めちゃくちゃ狭い空間での作業。 大変だ~( ;∀;) |
グラウチングを行ったあとは、リムグラウトトンネルをコンクリートで埋めずにそのままの状態で管理するそうです。 トンネル内は室温が10℃前後と一定のため、ワインや日本酒の貯蔵庫などに向いているのかもしれませんね! このように室温が一定に保たれるリムグラウトトンネルや監査廊を、 他のダムではトンネル内で熟成させたお酒を販売したり、観光資源として利用しているそうですよ(*^^*) |
今しか見れない工事現場でしたね(*^^*) この矢板工法を施工できる職人さんが減ってきており、今となってはかなりレアな工法なんだそうです。 コンクリートの打設が進んできたらまた見学に来たいと思います(=゚ω゚)ノ☆ |