維持・管理の現状
最上川の大臣管理区間323.9km内には水門や樋門(300箇所)、堰(3箇所)、ダム(2箇所)、遊水地等の河川管理施設が多数設置されています。
また、かんがい用水を取水するための堰(11箇所)、樋門(54箇所)や道路及び鉄道等の橋梁(145箇所)も設置されており、それら施設の機能の維持が必要です。

小牧川水門

河川パトロール



維持・管理
地域のみなさんとのコミュニケーションを図りながら、管理施設の点検や巡視を行い、日々の維持・管理を行います。

河川情報の整備・高度化
適正な河川維持・管理のため、河川現況台帳を整備するとともに、省力化を図りながら各種データベースや河川GIS等を整備し、情報の共有化と高度化を図ります。

河川GIS
堤防・高水敷の維持・管理
堤防の機能の維持・管理の視点から、堤防点検、河川巡視等を実施します。また、高水敷や低水路の樹木は洪水時の流水の阻害等につながることから、成長や繁茂の定期的な調査・監視・適切な管理を行います。
河川状況把握の強化
河川を良好に維持・管理するため、河川巡視により河川全体の状況を把握します。同時にその河川巡視を迅速に行うための河川管理用通路の補修を行うとともに、河川管理用通路が未整備な区間についても整備を図ります。

画像監視装置
低水路の維持・管理
低水路の洗掘・堆積は、河川の流下能力や河川管理施設等に大きな影響を与えるため、河道と河岸の状況を定期的に調査・巡視します。河道の変動や河川管理施設等に影響を及ぼす場合には、その施設が機能するよう措置を講じます。

流量調査
低水管理
最上川では過去にたびたび渇水被害が発生しています。これを繰り返さないために、利水者に対し適正な水管理が行えるよう取水量計の設置を要請したり、ダムなどの水資源開発施設に対し貯留を制限する流量(貯留制限流量)を設定するなど、取水流量を適正に把握し、流況の適正な管理に務めながら、低水管理システムの充実を図ります。 ●最上川の主要な地点における貯留制限流量

光ファイバー網による
遠隔管理
出水時は市町村等との連携も図り洪水状況や危険箇所を早期把握、さらに光ファイバー網を活用した遠隔管理を推進します。

遠隔操作システム
施設の適切な運用
ダム等の河川構造物が常に機能を発揮できるよう、点検・整備、適切な補修・改修を実施します。樋門等の操作は光ファイバー網を活用した集中管理を推進し、施設の機能向上を目指し運用を行います。
油流出事故対策
(オイルフェンス)
油流出等の水質事故が発生した場合には、オイルフェンスの設置等により、被害を最小限にとどめるよう迅速に対応を行います。
ゴミの不法投棄対策
ゴミの不法投棄や焼却等、不適切な行為に対しては、処置・指導等を行い河川の適切な利用、改善に努めます。

震災対策
気象庁が発表する震度やダム等の震度計が所定の数値以上の場合、すみやかに内容・規模に応じた体制や情報連絡手段を確保します。また、河川管理施設等の点検や情報収集に努め、応急復旧作業を実施します。

洪水管理
洪水予測精度及び機能向上や、防災関係機関・報道関係と連携を図り迅速かつわかりやすい情報発信に努め、日頃から被害を極力軽減するための整備を実施していきます。
洪水予報・水防警報に関する情報の流れ 【庄内地区(最上川下流・赤川)の例】


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