治水の現状と目標
自然災害である洪水の脅威から貴重な生命や財産を守り、安全で安心できる地域をつくるために河川を整備することは大変重要なことです。
村山及び置賜地域においては昭和42年8月洪水(羽越豪雨)、最上及び庄内地域においては昭和44年8月洪水と同等規模の洪水が再び発生した場合に想定される住家への氾濫被害を防ぐことを整備目標とし、農耕地については平成9年6月洪水と同等規模の洪水による冠水を軽減させることを整備目標とします。
また、支川については、本川との整備バランスを考慮して、本川と同程度の治水安全度を達成するよう整備を図ります。

●最上川整備目標流量





不足している堤防と流化能力への対策として
●築堤

●河道掘削

●堤防引堤

万全とはいえない堤防への対策として
●堤防強化
●洪水調節施設

長井ダム
ダムを整備し、大雨時には貯留、洪水被害を軽減させるように流量の調節を行います。

増えつづける内水被害には
●排水機場の設置
内水被害の状況を勘案し、 排水機場を整備します。

●排水ポンプ車の配備
排水ポンプ車の活用により、内水の氾濫被害を軽減します。

老朽化対策
●老朽化対策      
河川管理施設で、老朽化が著しいものについては、早急な改築・改修を行います。
老朽化の著しい排水樋管

改築により新しくなった排水樋管

危機管理
治水対策が進むことにより、洪水による氾濫被害が少なくなり洪水に対する防災意識が少しずつ薄れてきています。「もしも」の事態に備えて危機管理を行います。

ハード
●河川防災ステーション
水防用資材の備蓄を行い、水防活動の拠点となるステーションを整備します。
●光ファイバー
災害時の情報収集や、河川施設の遠隔操作を行い洪水時の迅速な対応を図ります。

ソフト
●ハザードマップ
避難ルートや避難場所を示したマップを市町村と協力して作成し、万一に備えます。
●情報の共有化
流量や水位等の河川情報をリアルタイムで提供し、迅速な避難を可能にします。


最上川水系 河川計画概要トップ