秋田県内の国が管理する道路におきましては、事故のデータや地域からの意見などに基づいた「事故危険区間」の抽出方法や「事故ゼロプラン」の取り組みについて「秋田県道路交通環境安全推進連絡会議」を開催し各委員及びアドバイザーから指導・助言をいただきながら、事故の削減に取り組んでおります。
国土交通省では、交通事故を無くして皆様が安心して暮らせる生活の基盤づくりのため、これまでに様々な取り組みを展開して参りましたが、今後はその効果を科学的に検証しつつ、限られた予算の中で、効率かつ効果的で透明性の高い交通事故対策の取り組みを行って参ります。
秋田県内の国道の事故対策においては、事故の危険性が高い区間などを県民の皆様と一緒に明確化し、急ぐべきところから重点的に、事故原因に即した効果の高い対策を実施して参ります。
実施にあたってはマネジメントサイクル(下図)に基づき、情報を皆様に公表し意見を伺いながら、継続的に対策を行って参ります。
※事故危険区間は、平成22年9月に選定し、令和4年3月に見直しを行っています。
■湯沢河川国道事務所管内の「事故の特徴」・「取り組み」
a)事故の特徴
国土交通省の事故対策の取り組みを含めた秋田県の交通事故対策の取り組みにより秋田県における死傷事故件数は着実に減少しており、全国的に見ても事故の発生は少ない地域となっております。
しかしながら、全国的に見ても幹線道路(国土交通省が管理する直轄の道路)においては、道路の延長こそ少ないものの延長あたりの事故の発生件数を見ると非常に高い状態にあります。
特に県南地域国道13号の交通事故の特徴としては、「追突事故の多発」、「歩行者・自転車事故における重大事故」、「高齢者事故の増加」が見られます。
湯沢河川国道事務所では、これらに対して重点的に交通事故対策事業を推進してまいります。
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b)管内の取り組み
湯沢河川国道事務所の事故の特徴である「交差点部における追突事故」に関しては、標準的な対策パターンを設定し、箇所ごとに対策が大きく異なり利用者の皆様の混乱を招かないよう対策を行うとともに、「対策の理由」、「対策の効果」について周知を図ってまいります。
C)対策の実行例
ここでは、令和2年度に事故対策を実施した2箇所(安田交差点、婦気交差点)、令和3年度に事故対策を実施した2箇所(湯沢横手道路 雄勝こまちIC手前カーブ部、戸蒔交差点)、歩道整備事業を実施した十文字歩道、令和4年度に事故対策を実施した花館柳町交差点、歩道整備事業を実施した杉沢戸石崎歩道について紹介します。
各箇所については対策を行った後、交通挙動調査(走行速度・走行軌跡等)や利用者意識調査(WEBアンケート・ヒアリング)を通じて効果の検証を行い、対策の効果を確認しております。