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環境・景観への配慮 |
環境への配慮 |
【スリット式砂防堰堤】
これまでの砂防堰堤は、堰堤に土砂を貯める不透過型が一般的でしたが、下流の河床低下、堆砂敷内の悪臭、渓流の遮断などの課題が生じていました。
そのため近年では、洪水時には土石流などを捕捉しつつ、平常時には下流に土砂を供給でき、渓流の連続性を確保して魚類の生息にも配慮した透過型のスリット式砂防堰堤を建設しています。
スリット式砂防堰堤は、新設に加え、既設堰堤の改築も含め導入しており、建設位置・効果を検討しながら、環境に配慮した取り組みを進めています。 |
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従来の砂防堰堤(鹿の沢第2砂防堰堤) |
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新設スリット砂防堰堤(鹿の入沢第4砂防堰堤) |
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スリット前(大井沢第2砂防堰堤) |
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スリット後(大井沢第2砂防堰堤) |
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【ソイルセメントの活用】
ソイルセメントは、現場発生土とセメント等を現場で撹拌・混合したもので、従来は現場外への搬出等で処理されていた現場発生土を、堰堤本体の材料等として有効利用するもので、環境負荷の軽減やコスト縮減などが図られる工法です。
新庄河川事務所では、積極的にソイルセメントを活用し、環境に配慮した取り組みを行っています。 |
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ソイルセメント施工状況(濁沢第6砂防堰堤) |
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ソイルセメントを活用した砂防堰堤
(濁沢第6砂防堰堤) |
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景観への配慮 |
【周辺景観との調和】
一般的な砂防堰堤はコンクリートで造られており、場所によっては周囲の景観と違和感を生じる場合があります。
新庄河川事務所では、周囲の状況に応じて、コンクリート表面を石積風にしたり、間伐材を用いた化粧型枠を使用するなど、周辺景観に配慮した取り組みを行っています。 |
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石積風砂防堰堤(堰の上沢砂防堰堤) |
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間伐材砂防堰堤(西川行沢砂防堰堤) |
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【有形文化財】
大蔵村肘折温泉にある肘折砂防堰堤は、温泉街を土砂災害から守るために昭和27年に造られた砂防堰堤で、歴史的景観に寄与しているものとして、平成21年6月に有形文化財(建造物)に登録されました。
下流の遊歩道からは、練石積の堤体表面と堰堤がつくる滝風景が相まって、温泉街の景観と調和した肘折砂防堰堤を見ることができます。 |
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