東北最大の都市河川。歴史を活かしたまちづくりの総合的な流域治水対策を進めていきます。
ごあいさつ
名取川 これまでの80年、これからの80年
~次世紀に向けて 流域治水を推進~
名取川における国直轄の本格的な治水事業が始まり、令和3年でちょうど80年目を迎えることになりました。
昭和16年に、内務省名取川改修・釜房堰堤工事事務所が仙台に設置され、以後、幾多の洪水を受けながら、築堤工事や釜房ダム等の建設工事が行われ、名取川流域における洪水被害の軽減が図られてきました。
今日の名取川は、地域の安全・安心を支えるこれらの事業により、仙台平野の地域経済・産業・文化などの発展に寄与する重要な社会インフラとして、地域の人々から愛される、かけがえのない存在となっています。
あらためて80年という歴史を顧みますとき、地域の発展に尽くされた先輩諸氏ならびにご支援とご協力をいただいた関係各位のご功績に対し、心から感謝申し上げます。
近年、気候変動に伴う自然災害の激甚化が懸念され、今日の社会に大きな不安と影響を与えております。
令和2年7月、国土交通省では、今後の治水事業の方向性として、従来の河川管理者の枠を越え、流域に関わるあらゆる関係者が主体的に治水に取り組んでいく政策、「流域治水への転換」を発表しました。
当名取川におきましても、これら諸課題に対応していくために、関係者による流域治水協議会を設立し、令和3年3月、「名取川流域治水プロジェクト」、「名取川流域治水宣言」を定め、流域のあらゆる関係者の総力で取り組む水害に強いまちづくりを推進していくこととしました。
私たちは、地域の安全・安心を支える使命を果たしながら、自然と調和した個性あふれる、活力ある地域社会の形成を図るため、地域の皆様と一体となって事業を推進して参る所存です。
引き続き、地域の皆様のご理解とご協力をいただければ幸いです。