![]() |
水辺の楽校とは、 子供達の健やかな成長のためには、学校とともに家庭や地域社会において様々な体験を重ねることが必要であるといわれています。けれども、子供達をとりまく都市化といった環境の変化やライフスタイルの変化により、自然体験や生活体験、屋外での遊びなどの機会が少なくなっています。 八本松小学校と若林小学校にはさまれて流れる広瀬川は、子供達の遊び、自然体験の場として格好の場所となっています。水辺の楽校プロジェクトは、広瀬川を身近な遊び、自然体験の場として推進していこうとするものです。 |
水辺の楽校への住民参加 広瀬川の水辺の楽校プロジェクトは、河川環境整備というハード面だけでなく、住民参加で計画を作り上げ、さらに維持管理を行っていきます。 ![]() 広瀬川の水辺の楽校では、町内会、老人会、河川愛護会、そして小学校の先生や父兄がワーキンググループとして整備のための計画作りに参加しました。 水辺の自然状態を極力保全しつつ、水辺へのアクセスの改善などを行います。工事の詳細にあたっては、景観、生態系、鳥、魚の専門家のアドバイスを、国土交通省仙台河川国道事務所でもらっています。又、通路の幅、勾配など、高齢者などにやさしい整備を行います。 ![]() 今後、プロジェクトのソフト事業として、住民による水辺の楽校新聞発行、定期な広瀬川のパトロール、小学校の授業への水辺の楽校のとりくみ、二つの小学校の交流会などが考えられます。 そのためのしくみづくりとして、広瀬川水辺の楽校の会を設立しました。 |
|
広瀬川 水辺の楽校の整備イメージ
![]() [ 拡大図 ]
|
河川環境整備 整備内容 |
|||||||||
堤内地側から高水敷へ近づきやすくなるように、坂路(スロープ)を設置します。勾配は、車椅子利用者が介護者なしでも利用が可能な6.5%以下とし、0.75m下るごとに1.5mの踊り場を設けます。 坂路幅は、自転車利用も考えられるので、自転車歩行者専用道路幅員と同じ3mとします。 場所によっては、堤防天端の坂路擦り付け部分に平らな場を設け、堤防から高水敷や水際で遊ぶ子供達の様子がわかりやすくなるようにします。
右岸には3基ありますが、左岸には1基だけです。段差が小さく緩やかな階段を左岸に2基設置します。 ☆堤防の緩傾斜化(両岸) 堤内地側から高水敷へ近づきやすくなるように、堤防の傾斜を緩やかにします。 但し、右岸側でソリ遊びしている場所の勾配は現状のままとします。
八本松排水樋管は利用されておらず、空間利用の支障となっていることから撤去しました。 ☆州を形成する石だし工の設置(右岸) 水際が浸食されて水辺に近づきにくい右岸側で、石だし工を3基設置します。間には捨て石を行い、出水により自然な河岸が形成されるようにします。
水際の繁茂している樹木には伐採の要望もありますが、「樹木は生物の生息の場であること」「近づきにくい水辺を一部残すことも教育上必要」との観点から、間引きや移植を行いました。 ☆高水敷における階層的な空間配置(左岸) 空間変化がより自然な印象になるように整備します。 |
![]() [ 拡大図 ] |
|
|