河道内樹木管理計画
過年度の樹木管理計画からの見直し点
樹木管理計画は、より適切な計画とするため、平成25年度に有識者の指導や助言を受けて、下記について見直しを行いました。
1.樹木伐採範囲の抽出
樹木伐採範囲は、「1)河川管理上支障となる範囲」から「2)治水・環境の観点から存置すべき箇所」を抽出
- 1)河川管理上支障となる範囲
- 流下能力の向上
(流出計算により、計画流量を流す際に支障となる河道内樹木範囲を抽出した) - 施設の機能確保・維持管理
(堤防の必要断面に侵入し、堤防を弱体化させたり、繁茂により、河川巡視・河川監視用カメラの監視の妨げとなる箇所や不法投棄の抑制のため、伐採が必要な箇所等の河道内樹木支障範囲を抽出した)
- 流下能力の向上
- 2)樹木存置箇所の抽出
1)の中から、治水・環境の観点から存置すべき箇所を詳細に検討- 治水上の存置箇所
(樹木伐採により堤防付近の流速が早くなったり、直接流水が河岸等に当たり洗堀が起きるなどの悪影響を及ぼす箇所を抽出した) - 環境上の存置箇所
(貴重な動植物の生息・生育環境に支障をきたすなどの悪影響を及ぼす箇所を抽出した)
- 治水上の存置箇所
2.樹木伐採方法の検討
再繁茂抑制効果やコスト面の観点から伐採方法の検討
- 伐採後における樹木の再繁茂抑制効果
(管内に広く分布しているヤナギについて、「樹皮剥離」「薬剤塗布」「袋かぶせ」「活動期伐採」「高頻度伐採」などの伐採方法について、再繁茂効果を比較検討した) - コスト面から効果的な伐採方法
(再繁茂効果で有効性が示され、コスト面から優位となる伐採方法を検討した)
「伐採+抜根」「伐採+樹皮剥離」など
3.具体の伐採手続きを明確化
有識者からの助言を得るための手続き(手順)について、具体的に記載
- 1)有識者との伐採範囲の現地確認前に、予定している伐採木へのマーキングを行い、資料等を基に有識者への伐採範囲の説明を行う・・・写真①②
- 2) 伐採前に、現地において有識者から伐採範囲や伐採方法について、指導・助言を頂く・・・写真②
- 3) 伐採後に、現地において有識者による樹木伐採後の確認や指導・助言を頂く・・・写真④
①伐採範囲の表示、伐採木のマーキング状況
テーピングによる伐採範囲の表示
テープによる伐採木へのマーキング
②有識者への説明、伐採前の現地確認等状況
有識者に対して資料での伐採範囲の説明
有識者による伐採前の現地確認
及び指導・助言
③樹木伐採前後の状況(堤防拡幅(緩傾斜堤)に伴う樹木伐採)
樹木伐採前の状況
樹木伐採後の状況
④有識者による伐採後の現地確認、指導・助言状況
有識者による伐採後の現地確認
有識者による伐採後の指導・助言状況