たんせレイクニュース40号

流木止め設備を設置しました

流木止め設備
流木止め設備設置箇所

 田瀬大橋の下流で工事を進めていた流木止め設備の設置が完了しました。
 流木止め設備は田瀬湖に流れてきた流木等を止めるもので、長さ282m、高さが約2.0mのネットを田瀬湖を横断して設置しました。 このネットには直径約60p、長さ約1mのフロート(浮き)が2.5m間隔で取り付けられており、ネットの上部約50pが水面の上に出るようになっています。 また、船が上下流に往き来できるように通船ゲートを設置しています。

流木集積施設も整備

 流木集積施設は、流木止め設備に溜まった流木等を引き揚げ、分別を行うための施設で、右岸側の湖岸を整地して造成しました。
 流木止め設備に溜まった流木やゴミは船で岸に引き寄せ、流木集積施設に引き揚げた後、流木、カヤ類、空き缶、ガラス瓶等ゴミの種類毎に分別して処分場に運搬し処理することにしています。

景観や環境の面でも効果

 田瀬ダムにはこれまで流木止め設備がなく、湖面に広がった流木等の引き揚げに多くの労力を費やしていましたが、流木止め設備の完成により上流から流れてきた流木やゴミが網場で止められるため、引き揚げ作業が容易になるばかりではなく、水利用や湖面利用、そして景観や環境の面でも大きな効果を発揮します。

自然観察会を開催〜とうわ野鳥の会〜

自然観察会の様子

 1月11日に田瀬湖で自然観察会が開催されました。この自然観察会はとうわ野鳥の会が主催したもので、当日は雲ひとつない青空のもと、穏やかな湖面を見ながらのバードウォッチングとなりました。13名の参加者はすばらしい景色と野鳥の両方で楽しい一時を過ごしました。
 とうわ野鳥の会では定期的に自然観察会を開催しています。2月8日(日)には猿ヶ石川の落合橋より上流で行うことにしており、多くの皆さんの参加を募っています。

当日見られた野鳥 14種  

カルガモ・マガモ・カケス・ヒヨドリ・ツグミ・トビ・ハクセキレイ・シジュウカラ・ヒガラ・ヤマガラ・キジバト・モズ・カシラダカ・スズメ

※ 田瀬湖には多くの野鳥がみられ、オオアカゲラ、オジロワシ、イスカなど他ではあまり見られない野鳥も観察されています。

 シジュウカラ  マガモ

1月の湖面

1月に結氷した箇所

 1月になって上流の方から湖面が凍り始めました。14日には白金橋と田瀬大橋の中間付近まで白く覆われましたが、その後気温の上昇により30日には田瀬大橋上流100m付近まで後退しました。
 この他、中旬には白土で、月末には横峰でも薄く結氷しているのが確認されました。
 また、23日の朝には田瀬ダム地点の気温が−9.5℃まで低下し、今シーズン初めてダムサイトに薄い氷が張りましたが、午後には解けました。             

ダムサイト(1月28日)田瀬大橋上流(1月30日)

編集後記

 今年のダムサイト周辺は凍っていません。カモがスイスイ泳いでいます。でも昔はワカサギ釣りで大変賑わっていたそうです。
やっぱり鼻が赤くなるくらい寒くて、歩くとキュッキュッと雪が鳴るような冬がいいです。年々降雪量が減ってくると、『冬』という季節すら無くなってしまいそうです…(ただ)

発  行


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田瀬湖の風景F