たんせレイクニュース36号

洪水期の降水量やダム流入量等の状況

7月〜9月の降水量(田瀬観測所)
7月〜9月の総流入量
7月〜9月のダム放流回数

 今年の洪水期(7月〜9月)は大きな出水もなく終えました。洪水期の降水量やダム流入量等の状況は次のとおりです。


降水量:田瀬観測所の7月〜9月の降水量は678oで、近年の10ヵ年で最も多くなっています。平成11年から20年までの10ヵ年の平均降水量は481oですから、これに比べると約200oも多く降りました。 月別には7月が277oで近年10ヵ年の第2位、8月が267oで第1位となっています。

降水日数:降水日数は40日で、例年よりも3日程度多くなっています。今年の8月は雨が降る日が多く、降水日数は16日となりました。これは近年の10ヵ年では平成14年の17日に次ぐものです。

流入量:7月〜9月の3ヵ月間にダムに流入した水の量は約2億5千万m3です。ダムを升にして計ると約1.7杯分になります。また、この時期の最大流入量は200m3/S(9月12日)で、洪水流量に達する出水はありませんでした。

放流回数:今年の洪水期は洪水調節はありませんでした。水位維持のためのゲート放流は7月と9月が各1回、8月が2回の計4回実施しています。水位維持のための放流回数は近年の10ヵ年では最も多い回数でした。

(注:数値は速報値であり、検証によって変わることがあります)


9月28日、田瀬地区では「釣り大会」と「みのりまつり」が開催され、秋晴れのもと多くの人たちが田瀬湖を訪れました

田瀬釣り公園第15回釣り大会

周りにはコスモスが咲く横峰の釣り公園
池の周りにはコスモスも

 横峰の釣り公園で開催された釣り大会は、田瀬湖振興公社が主催したものです。今年で15回目を迎えた大会には、盛岡市や奥州市そして、地元の花巻市などから大人の部、大人女子の部、子供の部に47名が参加しました。
 9時30分の開始と同時に思い思いの場所に竿を垂れ、11時30分までの2時間にわたって釣果を競った結果、 4.8sの大物を釣り上げた花巻市から参加の瀬川さんが 大人の部優勝と大人の部大物賞の二冠に輝きました。
 また、特別賞として団体で参加した田瀬小学校3,4年の皆さんに団体賞が贈られました。


田瀬のみのりまつり

 「田瀬のみのりまつり」は、今年中学校が閉校になった寂しさに負けずに新しい地域づくりをしていこうと、田瀬地区の皆さんが実行委員会を作って今年初めて開催したものです。
 会場となった旧田瀬中学校では、校庭でマツタケ等の天然キノコのオークションやジンギスカンコーナーそして餅つき実演、校舎内では田瀬地域の珍品貴品展、三船敏郎の主演で田瀬ダムを舞台に撮影された映画『激流』の上映会等が行われ、千人を超える人たちが秋の一日を楽しみました。

展示即売会の様子
大賑わいの展示即売会
映画「激流」の上映会
映画『激流』は100人以上が鑑賞

9月の湖面

アオコ発生確認箇所

 9月にアオコの発生を確認した箇所は図のとおりです。特徴として、ダムサイトで毎日アオコの発生が見られたことがあげられます。その他の箇所では、これまでと同様に発生と消滅を繰り返しました。発生延べ日数が多かったのは、向田瀬12日間、白土10日間、田瀬大橋8日間、大高瀬5日間、そして横峰湾の2日間です。状態は主に膜状の極薄い緑色のアオコであり、筋状・帯状の時もありました。
 なお、水質保全施設の稼働は10月1日午前9時に停止しました。


編集後記

 

 日増しに涼しくなって、秋の気配が感じられるようになりました。冷え込みが増してくると紅葉が見ごろになってきますね。ここ田瀬ダムは四季折々を体全体で感じることが出来ます。 
 ある雑誌で「秋の行楽特集」に田瀬湖が紹介されていました。なかなかの人気スポットらしいので、是非一度、田瀬湖(ダム)へ足を運んでみてはいかがでしょうか。(ただ)

発  行

北上川ダム統合管理事務所 田瀬ダム管理支所
〒028-0123 岩手県花巻市東和町田瀬39-1-3
TEL 0198-44-5211  FAX 0198-44-5752
  田瀬湖の風景B